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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
「問題はそこじゃなく!! どうすればナツ、眠って貰えるのかな。このままだと本当に死んじゃうんだよ」
『ナツに踵落とし食らわせろ。すぐ眠る』
「あんたそれでも兄!? それにあたしはナツにそんなことも、踵落としというもの自体出来ないから!!」
『簡単だ。足を大きく上げて……』
「説明されてもやらないから!! あたしは凶暴じゃないの!!」
コンコンコン。
「しーちゃん、困ったことはないですか?なにか声がするんだけど…」
「独り言よ独り言!! 今ふんばってるの!! 聞き流してね~」
「わかった。ごゆっくり~」
『お前、クソしている時に電話しているのか!!』
「違うわ!! いい案を考えにここにきたの!!」
『ナツ、合宿効果はあったのか?』
「少しはあったみたいだけど、結果は芳しくないみたい。なにより体力消耗していて…。だけど試すときかなくて」
『……お前のナカにぶち込みたい衝動を抑え、体力回復に眠らせる必要がある、か……。イッて、念願のシズのナカに思いきりぶっかけられれば話は早いが、仮に手や口で抜いても射精という結果にある限りは、出るのは精液ではなく魂ということも考えられる……』
平生通り言葉は悪いが、下品さ極まりない言葉を連発したあたしは、なにも言える立場にいない。
それより、ナツのあの部分からにゅうとナツが出てくると思えば、なんだか気持ち悪くてたまらない。
『だとしたらシズ。ドライだ』
電話口から、ハル兄が煙草の煙を吐き出している音がした。