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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
「ねぇあたし本当に困っているんだって。ドラちゃんがなんだって?」
『本当にお前、俺のことになるとどうでもよさそうだよな。36歳、切実な俺の頑張りを。……ああ、ナツをドライオーガズムにしろ』
「誰が?」
『お前が』
「どうやって!? 触るな、だけど盛大にイカせろって、あたし超能力者じゃないし。なに、淫魔の裏技でそんなのあるの!?」
『知るか。とにかくナツをカライキさせろ』
「簡単に言うけど…、大体それで寝るの、ナツ」
『ああ。快感物質ホルモン…、ドーパミンとβ-エンドルフィンがカライキすると大量生産される。精神安定してストレス知らず、強いリラックス感で即眠り出すだろう』
なんだか凄いらしい、ドラちゃん。
あたしで出来るのか、そんな必殺奥義。
「やり方は?」
ハル兄が言った。
『ケツの穴に指突っ込め』
「いやああああああ!!」
コンコンコン。
「しーちゃん大丈夫? お尻の穴から出て来たのがウ○チじゃなかったの? ギョウ虫?」
「ナツ、やめてくれっ。今、お尻の穴の話題は!! なんか本当にそんなもの出て来そうで怖い。大丈夫、あたしはノーマルだから!!」
「そう……?」
そしてあたしは、声を潜めてハル兄に言う。
「ハル兄、あたしそんな趣味ないよ!! ハル兄とは違って」
『大丈夫、お前も慣れる』
否定せずにさらりと言われた。
「そこまでしなくたっていいでしょ!! 人間、一生知らなくてもいい世界があってもいいと思う!!」
『触るのはケツの穴……アナルではなくて、内側から触れられる前立腺だ。そこを触れると凄まじい刺激になるんだ。ゼンリツセン。言葉だけならお前も聞いたことあるだろ。女のお前にないものだ』
「聞いたことはあるけれど……」
『いいか、アナルに中指突き刺したら、第二関節のところで臍の方へ少し曲げろ。そしたら小銭位の大きさの硬い部分がある。そこをナツが息を吸った時に、優しく押してやれ。息を吐いたら離す…その繰り返し。な、簡単だろ?』