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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
あたしは青ざめて言う。
「そこはやだやだ!! やっとのことで挿れる覚悟は出来ても、挿れられる覚悟は……」
「挿れる覚悟?」
――っ!!!
「それはナツの心境でしたぁって、ほらお風呂に行くよ!! あたしがナツの身体を洗って上げるから!!」
あたしの腹部にある硬いものが大きくなった気がする。
まだ元気があるのか、彼ら親子は。
「一緒に洗いあっこして、モコモコプレイ楽しもうね」
モコモコプレイ?
あたしの返答も聞かずにナツは上機嫌になると、あたしの膝裏を手で掬い、お姫様抱っこをした。その際に、片手であたしの……縄状と化したショーツをさっと取り払い、遠くに放った。
べちょっ。
普通布地は放られると軽い音がするのだろうが、放られたあたしの下着からは、重く湿った音がした理由は考えないで置こう。
しかしナツの手にかかれば数秒で素っ裸になれるようだ。
自分で脱ぐより早いって何なのだろう……。
バスムールは洗い場が6帖ほどの大きなものだった。奥にあるバスタブは高身長のナツが手足を大きく伸ばしても十分にお釣りがくるもので、淡いピンク色で、スタイリッシュというよりは可愛らしい。
鏡の横にシャワーがついているが、それはタッチ式でお湯が出てくるらしく、どこぞの銭湯のように一定時間で止まるものではないようだ。
ナツはあたしを横抱きから後ろ抱きに変え、あたしのマットとなってそのまま座り、ポンと叩くようにしてシャワーを出した。
当然のように上からシャーワーが降り注いでふたりは濡れるが、ナツは頭を濡らす程度にシャワーを止めて、手にした備え付けにシャンプーをあたしの頭に垂らして、泡立てていく。