この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
ナツの身体が気持ちがいい。
泡の温度がナツの温度になって溶けてくると、ナツは再びあたし達の身体の間に、ポンプから手に出したボディーシャンプーを垂らした。
ひんやりとした冷たさが刺激となり、身を捩らせるとナツがあたしの背中に手を回してきて、顔を近づけてきた。
「どうしたの、しーちゃん。えっちな顔して。なんだか物欲しそうだね?」
わかっていながらわざと尋ねるナツがいやらしい。
そんなナツの方が、すごくえっちな顔をしているじゃないか。ぞくぞくしてしまうくらい妖艶で、半開きの唇を舌で舐めながら、あたしを挑発しているじゃないか。
「しーちゃんの背中、洗ってあげないとね」
今までナツの背に手を置いて身体を上下に揺らしていたために、ナツの胸も背も泡だらけだ。そのナツの手が、あたしの背中に移動して、ナツ優位に身体を動かし始めた。
するすると滑るその中で、ふたりの間に挟まっている乳房が形を変える。潰されるように捩れるように、しかし痛みを感じさせない圧迫感が、もどかしい感覚に輪郭をつけていく。
「しーちゃん、凄く乳首勃っちゃって、僕の身体に突き刺さるようだよ? なんでこんなになっちゃったの? ……教えて?」
ナツの甘い声と共に、ぬるりとした舌があたしの耳の穴の中に入り、思わず身を捩らせたあたしを、逃がさないと言うようにぎゅっと抱きしめて、熱い吐息と共に耳の壁を舌先で擦る。
「ぁ……んっ、ぁあんっ」
「耳の穴を洗っているだけなのになんでそんな声出すの?」
耳を愛撫されながら、なおも艶めいた声で囁きかけられる。
「感じちゃってるの?」