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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
なぜ……こんな展開になってしまったのか。
これでは耐久レースだ。
あたしは第一戦で負けてしまっている。ナツのおかげで第二戦に入れたようなもの、だからこの二戦目は落とすわけにはいかないのだ。
自分に喝を入れて、甘さを纏うナツの中で一番に甘い…蜂蜜を垂らす先っぽを指で撫でると、元気にぶんぶんとご挨拶された。
この一瞬でさらに成長なされたご様子。
見れば見る程、大きく太られて。まだまだ限界を知らないような成長ぶりに、若さを12年前に置き忘れたアラサーシズルは、頭が下がる思いです。
親御さんに似て、いくら動いて疲労困憊であろうが、こうと決めたら絶対やり抜こうとする頑張り屋さんらしい。
再度優しく撫でると、さらにびくびくして硬くなった。あまりにもご挨拶しすぎて、緊張なされてしまったらしい。
「しーちゃん…。イクのは一緒だよ?」
親御さんからは、ため息のような色っぽい声を頂戴して、身体がぞくぞくしてしまった。これはきっと親御さんなりの怒りの表現なんだろう……。
ではここで、ご子息との和解のために、握手を……。
おお、随分と熱い手ですね?
「しーちゃん…。さっきから……おかしなことを言いながら、僕のをぎゅうぎゅう握らないで……」
「へ? おかしなこと?」
「さっきから……、親御さんだの、ご挨拶だの……」
余りに意気込みすぎて、言葉にしてしまったらしい。
「そんなことすると……このオマメちゃん、弄っちゃうからね」
「え……ひゃぁぁぁんっ」
ナツの長い舌が、あたしが一番弱いところを弄り始める。
あたしはナツのモノを握りながら、ナツの刺激から逃れようと尻を高くするが、ナツの腹筋は本物だった。ナツの状態がおかしな位置で固定するだけだった。
逃げても逃げても、顔が見えないナツの……、ナツだとわかる舌のタッチが、あたしの中の快感の波を激しく掻き立てていく。