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目が覚めたら。
第10章 変態王子様のご褒美
「だめ、ああ、ナツ、ナツ……一緒でしょ……っ」
「僕といながらおかしなことを考えるしーちゃんに、お仕置き!! 余裕ぶったしーちゃんから、余裕なくしてあげる。僕が欲しいと言わせてあげる」
ちょっと待て!!
駄目だ、駄目だ!!
この中指を働かせねば!!
「ああんっ、ああんっ、はぅぅ…んんっ、ナツ、ナツっ!!」
ここはここはナッちゃんの動きを止めるために、雄々しいナッちゃんを口に含もうとしたが、本当にそんな余裕がない。これならがぶりと歯を立ててしまいそうだ。そんな可哀相なことは出来ない。
おいしいナッちゃんの蜂蜜が遠ざかる。
あたしの大好きな蜂蜜のに……!!
12年後の唯一の甘味なのに!!
「舐めたい、ナツの舐めたい!!」
「だめ。舐めるのは僕だけ」
「や、やああ!! ふっ、ふぁっ、んんんんっ、あたしもあたしも!!」
目の前にあるのに、駄目だと言われたら舐めたくなるそれは、あたしの中では甘いお菓子にしか思えない。
……この世の中に、男性器を舐めたいといって、こうやって舌を伸ばして舐めようとするオトメ……がいるとしたら僅少だろうが、本当にナツのは甘くて美味しいんだ。
「あたしは……淫乱じゃ無いのに……っ」
セックスが気持ちいいなんて、12年後に目が覚めたら……、この兄弟に教わったようなもの。
あたしの身体が、眠っている間にどう変化したのかわからないけれど、眠る前はそんなところ、口につけることも嫌だった。
ただそれによってセックスが上手くいって、付き合った彼氏と別れることがなくなるのならと、あたしは我慢してしていたんだ。