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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
 


 走る

 走る。


 ホテルの中に入り、ワイン色の絨毯を踏みつけて。

 全速力のあたし達の走りは、かなりの暴風を巻き起こした。

 マナー違反と周囲からざわめかれながら、あたし達が背にしたジェントルマンのカツラがずれ落ちても、どんなにエレガントな女性のスカートを捲り上げ、その卑猥すぎる勝負パンツを白昼の元に晒させても。


 あたし達は善良な人達から大顰蹙を買いながら、走る。

 とにかく走る。


 後ろから追いかけて来るのは、明らかにあたしを捕獲しようとしている、見るからに怪しすぎる集団。


 モモちゃんと仲良くなって、ナツにドライして、すっかり忘れていた自分の身の上。


 目覚めたばかりの、幼気(いたいけ)な淫魔を捕まえて、どうしようというのじゃ!! 淫魔を簡単にものにできると思うな!!

 振り返ったあたしはふんぞり返って、中指を突き立て顰めっ面。

 これぞ淫魔のメンチ切り。

 どうだ、ガラの悪いお隣さんの完コピの迫力は!


「だから! もうそれを尻に突っ込もうとしなくていいから! あんたのそれは、武器じゃないから!」


 ガッデムの意味の中指は、真っ赤な顔のモモちゃんに折り畳まれる。なにか勘違いされてはいまいか?
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