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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
あたしの耳に、ハル兄の熱っぽい声が囁かれた。
「これから葉山の温泉宿に泊まる。……抱き潰すぞ。お前に何度も食らわせてやる。お前が好きな俺の味を」
「っ!?」
ストレートな言葉が、あたしを現実に返した。
「俺のED、アフターフォローはお前の役目だ。……ナツが戻るまで、俺に溺れろ」
そして耳の穴に舌先を滑り込ませてきたハル兄に、あたしは肩を竦めながら、身体に這うざわざわとした甘い痺れに、思わず声を漏らしてしまう。
「すげぇ、エロい声。……今から俺を煽るなよ」
嬉しそうな声が聞こえた。
半開きになったままのあたしの唇に、ハル兄の肉厚な唇が上から吸い付いてきた。食らい尽くすかのように。
「んふぅっ!!」
「ん……」
久しぶりに聞くハル兄の艶の含んだ声に、ぞくぞくしてしまう。
逃れようと顔を動かしてもハル兄がそれを許さず、上唇に吸い付いたまま、舌をあたしの口の中にねじ込んでくる。
誰も居ない海で、舌を絡め合わせるいやらしい音がする。
波の音に消されない、唾液の音が大きく響く。
ハル兄の熱い吐息、零れる官能的な声。
ハル兄の熱さが、あたしの肌を熱くさせていく。
下半身が熱く疼いてしまう。
帝王の熱にもっと溶けたいと、熱く潤ってしまう。
もぞもぞと足を動かしてしまったことに気づいたのか、あたしの膝裏を掬っているハル兄の手が、あたしを支えながらも器用に太腿に上ってくる。
そしてあたしを抱いたまま、指だけでスカートの中の下着の上を触り始める。
「んんっ、んぅぅっ」
「…んっ……なに…濡らしてんだよ」
羞恥にいやいやをするあたしの顎を片手で押え、さらに深く舌を差し込んでかき混ぜるように口腔内で暴れさせ、片方の手では下着の上からあたしの秘部を強く押すようにして刺激を与えてきた。