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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
くちゅくちゅといやらしい音を響かせているのはどこからか。
それは……口と秘部、両方からかもしれない。
ハル兄の指は、躊躇いなく秘部の一点をぐりぐりと押し続け、あたしをびくびくと跳ねさせると、横から指を入れてくる。
直接指で花弁を割られると、くぷりと熱い蜜が蕩け出たのがわかった。
ハル兄は、溢れる蜜をぐちゃぐちゃにかき混ぜるようにして、さざめく花裂に沿って、指を早く動かしていく。
疼いていた秘部に、急に強い刺激が与えられて、あたしは思わずハル兄の首に両手を回して、身を反らしながら、夢中でハル兄と舌を絡め合わせていた。
ハル兄が応えてくれるのが嬉しい。ハル兄が興奮しているように乱れた息をあたしの顔に吹きかけるのが愛おしい。
ぎらぎらした目で、あたしの反応を見つめて、あたしを食らう隙を伺っているような……そんな危機感が、あたしの熱をあげていく。
「んん…ぁぁああっ、んんぅ…」
気持ちいい……。
貪るようなキスも、秘部を弄る指も、気持ちよくてたまらない。
こんな大空の元、煌めく大海を目の前にして、喘ぐ声は波の音に勝り、潮風の香りがハル兄の匂いだけに成りかわる。
あたしの細胞を奮い立たせる、強烈なオスの匂いを。
この広い景色に、あたしはハル兄だけを感じている。
なんて、贅沢なんだろう。
誰のものにもならないあの帝王を独占して、女としての快感を刻んで貰えているなんて。
あたしの身体は快楽にぶるぶる震えて、ハル兄の与える刺激に声を上げるしか出来ない。泣いてしまうほど、気持ちがよかった。
だから下着を抜き取られたこともわからなかった。
「う…ふぅ…ああ…っ」
ハル兄の指がナカに入り、抽送が始まる。
身体が揺れる。
「ああ、ああああっ」