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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
 

 ハル兄は荒い息をしながら唇を離して、あたしの口端から流れた唾液を舌で掬い取りながら、そのまま下唇の内側を左右に往復し、その舌先で歯茎に塗り込める。


「あっちもこっちも、涎垂らしやがって……」


 涙で滲んだ視界で、ハル兄がふっと笑う気配がした。


「しゃあねぇな……。このままなら、お前俺の車でオナるからな」


「オナ……っ」


 快楽で霞みがかった意識の中、ハル兄の爆弾で目が覚める。


「イカせてやるよ、海で盛大に潮を吹け」

「え、や……」


 片手であたしを支えて、もう片方の手の指を時折回転させるようにして、深く抜き差しを大きく早くしてくるハル兄。

 あたしのポイントを知り尽くしている手が導くのは絶頂。

 ナツと消化不良に終わったあたしの身体は、与えられる刺激に悦んで身体を拓いた。高熱を出す時のような激しい悪寒のように、背筋に電流のような快感が縦横無尽に強く走り、あたしの身体は戦慄いた。


「だめ、だめ、ねぇだめ、なんか変なの、強いのだめ、だめ!!」


 ハル兄の首に縋るようにして、あたしは目をチカチカさせながら、急速に迫り上がる快感に息も絶え絶えに叫ぶ。


 するとハル兄は、あたしの訴えを聞くどころか、いつの間にか三本になった指を根元まで抜き差しする速度を早めただけではなく、親指で秘部の前にある粒をぐりぐりと押し潰してきたのだ。


「あああああんっ、やっやっやっ!!」


 びりびりとした刺激が突き抜けてくる。


「やじゃねぇだろ? 聞こえるだろ、お前の音。見てみろよ、俺の手を濡れ濡れにしただけではなく、撒き散らしてるぞ?」


 まるで海の中を泳いでいるような音。

 白い飛沫を上げながら、ハル兄の長い指があたしのナカに飲み込まれていくのを見て、あたしの身体はますますカッと熱くなる。


 そこに意識すれば、ますます感度があがってしまう。


 ぞくぞくが増え続ける刺激に、声が震えた。

 あたしの意識がもっていかれそうだ。

 
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