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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました

 
「駄目、ハル兄、駄目、駄目……っ」


 快感と同時に、むずむずとした尿意がわき上がってくる。

 この感じは一度経験したことがある。


 お外でそんな粗相、したくない。

 そう思うのに、なにかを出したいというむずむずは強くなり、それを必死に我慢するあたしの顔に汗が浮かび始める。


「駄目、駄目、出ちゃう、なんか出ちゃう」


 きゅうと秘部を収縮して我慢したいのに、膣を拡げて刺激を与えるハル兄のせいで、うまくいかない。

 ハル兄は、泣きながらの訴えを聞入れるどころか、あたしの足に手を潜らせて、大きく片方持ち上げたのだ。


 思いきりよく見える。

 淫らな白い汁を溢れさせる、あたしの秘部が。

 そこからハル兄の指がくねくねと動きながら、現れては消える。


「いやらしいよ、ハル兄、いやらしすぎるよっ!」

「……こんな程度なら、淫魔も目覚めねぇな。……シズ」


 ハル兄があたしの耳殻を舐め上げ、また違う快感にあたしは喘いだ。


「俺ので突かれてるのを想像しろ」


 耳朶を甘噛みしながら、甘やかに囁き続ける。

 手の動きとは裏腹に、落ち着いた艶やかな声で。


「どうだ? 俺のは気持ちいいか?」


 あたしは催眠術にかかったように、素直に想像する。


 ハル兄のが欲しくて堪らなくて、必死にお願いした病室。

 星空を見ながら、交わったホテル。


 あの……熱い肉棒があたしのナカで擦れる様を想像した。

 あの充実感、あの満腹感。それが今――。


「……違う、指じゃなくて、ハル兄の方がいい……っ」

「……っ」

「お腹いっぱいのハル兄の方が気持ちいい。ハル兄っ」

「……こんなとこで求めるな、アホタレ!! お前のナカに入れるのは、旅館ついてからだ。青姦は、お前を存分に味わってからだ。まだまだ……足りてねぇんだよ、お前の味が!」


 ハル兄の指が、速度を維持しながらあたしのナカで不規則に動き出した。膣壁を擦られ、引っかかれ……あたしは狂ってしまいそうな官能の波に、声を上げて必死にハル兄にしがみついた。
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