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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
 

「ああああん、ハル兄、だめったら、出ちゃうよ、出ちゃう!」

「おら、出せよ、外で出して見せろよ!」


「ハル兄、とめて、やめてっ!!」


 なにかを外に出したいのに、我慢しないといけない事態に、脂汗が出て来た。



 白い閃光が広がった。

 限界がすぐそこにある。



「もう、駄目! あたし、あたし――っ」

 

「シズ、俺を見ろ」

「やっ」

「シズ!」


 ハル兄の声に、ハル兄の顔を見た瞬間、"それ"は来た。



「駄目、駄目、出る、出ちゃう、駄目、駄目――っ!!」


 ハル兄が片足をさらにぐいと拡げると、白い透明なものがあたしの秘部から勢いよく迸った。一度だけではない。何度も何度も、放物線を描いて。


「やだやだやだ――っ!!」



 同時に絶頂を迎えた。


「ああああああっ」


 身体がびくんびくんと痙攣する。



 ハル兄が一部始終を見ていた。

 お外でこんなに足を拡げて、はしたなくおしっこみたいのをして、いやらしいことをされたのが気持ちよくて、思いきりイってしまってる姿を。


 恥ずかしい。

 いやらしい女だと、呆れ返られるかもしれない。



 だが――。


「そんなに気持ちよかったか」



 ハル兄は、顔中に優しいキスをくれた。

 はしたない姿を見せたあたしを、愛おしむように。



「すげぇ可愛かったぞ、シズ」



 そう、端正な顔をくしゃりとさせて嬉しそうに笑うから。

 あたしの胸がきゅうと疼いた。


 
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