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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
だがパンツが出て来ない。朝には、色取り取りの卑猥な下着があったはずなのに。代わって出て来たのは、四つに折り畳まれたメモ用紙。
『いっただきま~す(*´艸`)』
(*´艸`)←また、こいつか!
ノーパンでいるくらいなら、朝取り替えたばかりの使用済みのパンツを穿いていた方がましだと、カバンの中を探したのだが、入れていたはずのビニールの中に入っていたのは、またもやメモ用紙。今度は二枚、四つ折りだ。
『しーちゃんのいい匂いで、お仕事頑張ります(*´艸`)』
(*´艸`)←使用済みまで盗んだのか、こいつ!
そして二枚目。
『今夜のおかず決定(*´艸`)オイシソ♡』
とにかくあたしのパンツは、グルメを装う変態な(*´艸`)に持ち去られたので、仕方がなくミニスカートの中はノーパンのまま、パーカーを上に被せている。
ノーパンの災難は2日続き。旅館にパンツがあることを切に願う。
「ま、安心しろ。旅館に売ってなかったら、俺がタオルでフンドシ作って、ナツに写メしてやる。ああ、お前が大好きな"モモちゃん"にも、送ってやるか」
「いらんわ!」
あたしはふくれて、ハル兄と反対側を向いた。
「おおい、シズ」
「………」
「シズちゃ~ん?」
「………」
「俺の名前呼んで、オナってたシズルちゃ~ん?」
「………」
「指じゃなくて俺のが欲しいと叫んだハヤマシズルちゃ~ん?」
「うるさいわ!」
思わずハル兄の方を向いたら、ハル兄にキスされた。
艶めいた顔で舌を絡ませてくる。
避けようとしたら手で頬を固定された。
いつもながら思う、脳が蕩けそうなハル兄のディープ。
肉厚な唇と舌で食らわれてしまいそうな、そんな口づけ。
……勿論、運転しながら。
そしてその手は、パーカの中に潜って、あたしの秘部を弄り始める。
……勿論、運転しながら。