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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
「どうしたシズ? 俺の名を呼んで、オナれよ。お前の頭の中、俺でいっぱいになってみせろよ」
ぎらついたその目が甘やかに細められ、内に熱を帯びて揺れると、あたしの秘部もかっと熱くなってくる。
ハル兄は、それ以降なにも言わず、ただじっとあたしを見ている。
あたしも何も言わず、身体を熱くさせている。
憂いを帯びた切れ長の目。
熱く蕩けた漆黒の瞳――。
ハル兄が見ている。
ハル兄を渇望するあたしのすべてを。
見られている。
ミテ。
ハル兄にすべて見られている!!
イヤラシイアタシヲ、モットミテ。
ぐちゃぐちゃな頭の中、視姦されているような興奮がすべての感情を越えて頂点に達した瞬間、秘部が熱量を増して大きくひくつき、強く子宮が震えた。
駄目。
なんか来る――っ!!
「っ、やっ、だめ、見ないで、ハル兄見ないで!!」
あたしは悲鳴のような声で、嬌声を上げる。
「駄目駄目、ああああああっ」
突然――。
あたしの身体に、なにかが一気に頭にまで突き抜けて、
「イッちゃう、見られてるだけでイッちゃうよぉぉ!! ハル兄、ハル兄ぃぃぃぃっ!! イッちゃう、ハル兄、ハル兄――っ、あ、ああああああ」
ハル兄の腕を掴んだまま、嬌声をあげたあたしは、びくんびくんと身体が痙攣するのを感じた。
なにもされていないのに、見られただけでイっちゃった。
ハル兄の前で、またイッちゃった……。
「ふぇ………」
泣きそうに半開きになったあたしの唇が、ハル兄の唇で塞がれた。
皆が見ているその中で、あたしの両頬を両手に添えて、舌まで絡めさせて、荒々しく強烈なディープをしてくる。
「シズ……反則だろ、んんっ……」
「んん、んんぅぅっ」
プップー。
いつの間にか信号が変わって、後続車からのクラクションが鳴り響くと、ハル兄は唇から銀の糸を垂らしながら、唇を離す。
そして名残惜しいというように、もう一度唇を押しつけ、荒い息をたててあたしの下唇を甘噛みしてくる。