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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました

「ハル兄……」
「ん……?」
上目遣いでハル兄にお願いしているのに、ハル兄は以前艶めいた顔のままあたしを見つめ返すだけ。
ああ、また外された……。
「ハル兄……っ」
「どうした?」
頬に唇があてられ、その目だけがからかうような色を浮かべている。
ああ、また……。
「ハル兄……っ」
思わずハル兄の逞しい背中に縋り付れば、ハル兄があたしの耳もとで囁いた。
「俺が欲しいのか?」
艶ある声に、背筋がさらにぞくぞくする。
ハル兄の厚い唇が、あたしの唇の目の前で動く。
「俺は、"兄貴"ならやらんぞ?」
ああ、そこ……。
駄目、外しちゃ駄目……!!
「俺のが欲しいなら、俺の名前を呼べよ」
欲しい。
欲しい。
「ハル……」
「もう一度」
「波瑠!」
名前を呼ぶとハル兄の顔が輝き、あたしの顔中にキスの雨を降らせる。
そしてあたしの秘部のハル兄も、さらに元気よくなって秘部の蜜をかき混ぜるように早く動く。
互いの恥毛がふさふさと絡み合い、肌の熱さを感じる。
たまらない。
もっと、もっと刺激が欲しい。
この男の強さに翻弄されたい……。
「ああ、あああん、波瑠……ねぇ……」
切なくて涙が流れた。ハル兄の唇があたしの目尻にあてられて、涙を舌で掬われた瞬間、ハル兄の剛直があたしのナカにズンと深く押し入った。
「ぅ、あああんっ」
膣壁が拡張する。
苦しい……。
ぱんぱんになったお腹の中を、びくびくするハル兄が擦り上げるようにしてさらに奥に入ってくる。
肌がぶつかった刺激に、あたしの膣がきゅっと収縮する。
「ん……はっ」
ハル兄の眉間に皺が寄って悩ましい表情になる。そして結ばれた唇の間から、色っぽい声が漏れ出してくる。
「淫魔は……?」
「まだ……」
「だったら、眠らせておけ。
お前は……俺だけのものだ」
そしてハル兄は、あたしの足をさらに高く持ち上げて自分の肩にかけると、あたしに身体をぶつけるようにして律動を始めた。

