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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました

「は……っ、んん、あ、ああ……」
あたしの内部を激しく蹂躙するハル兄の凶悪な狂器。あたしのナカを捲るかのように強く擦り上げて動く度に、摩擦で生じるざわざわとした快感のさざ波が、次第に鋭利な形となって脳天に突き上げてくる。
襖に背中を押しつけられ、足をこんなに持ち上げられ。お互いのいやらしい部分を深く繋げ合って、擦り合って、ぶつけあって。男と女の官能的な喘ぎ声を重ね合う。
もうこんなの幼馴染みじゃない。
幼馴染みはこんなにいやらしいことはしない。
ダッテアタシハ"インマ"ダカラ。
イノチヲカケタセイエキヲ、ウバワネバナラナイ。
今は淫魔も出て来ず、命の危険もないのに、恋人のように貪り合う営みをしているのは、なぜ?
あたしは、なんでハル兄に抱かれているの?
「気持ちいい……っ、気持ちいいよ……波瑠、波瑠……っ」
疑問がわきながらも、ハル兄が与える快感から抜け出せない。
帝王の強烈な"男"に、あたしの細胞が興奮している。
「煽るな、まだこれからなんだぞ?」
くしゃりと笑いながら、貫く度に悩ましい声を零すハル兄。
髪先から滴る汗が、ハル兄の首筋を伝う。
「ハル兄……」
「ん……?」
目が合えば唇を重ねてたくなってしまう。
下半身が強く繋がり、生じる気持ちよさに流されそうになればなるほど、現実にいるハル兄の肉厚の唇が恋しくてたまらない。
囚われるのなら、形のない官能の波ではなく、ハル兄のその官能的な唇で――。

