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目が覚めたら。
第11章 鬼畜帝王が甘えました
 


「ん、んふ…ぅっ」


 ハル兄があたしの後頭部をいい子いい子と撫でた瞬間だった。四つん這いのような体勢だったあたしの胎内に、熱く堅いものがねじ入れられたのは。


「んんん、んんんんんっ」



 突然の挿入にキスをしたまま抗議の眼差しを向けたら、ハル兄の目には切実の色が浮かんでいた。もしかしていい子いい子が、合図だったのかもしれない。


 変形四つん這いとはいえ、あたしが上だからより深く迎え入れる形になる。

 深く入ってくるにつれて、ふたりで同時に甘い息を漏らした。



「すっげぇとろとろ…。お前、洗い場で拭いたんだろ?」


 気怠げな声に、あたしも気怠げな声で返す。


「んん……っ、誰のせい……」


「ん……? また俺のせい?」


 ハル兄がまたいい子いい子して優しげな笑みを見せた時、ずんと勢いよく入ってくる。

 ハル兄の質量あるものが、初めてあたしのナカを擦って入ってくる瞬間、全身の鳥肌がたちそうなほどの衝撃がある。

 だけどそれは決して嫌ではなくて、歓喜なのだ。ハル兄の大きすぎる肉棒は、あたしの身体にとってみれば至福をもたらすものなのだ。


 どういうのが身体の相性がいいというのかわからないけれど、ハル兄が与えるこの気持ちよさは、身体の相性が悪いものとは思えない。


「……っ、すっげぇ……きゅうきゅう。お前のナカは、いつでも俺が来るのを喜んでくれるよな」


 あたしは目を瞑り細く長い息をして、ハル兄のをすべて包み込んだ。
 

「痛くねぇ?」


 目を開くと、少し苦しげに細められていた目が、あたしをいたわる。


「ん……痛くないけど……んぅ……ハル兄のがナカに入ると…それだけでイッちゃいそうに気持ちいいから、もっとゆっくり味あわせて……って、動かないで」


 優しいのか冷たいのかよくわからない。容赦なく快感を注ぎ込むような抽送を見せる肉棒に、あたしは悲鳴のような声を出した。

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