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目が覚めたら。
第12章 鬼畜帝王が考えました
あたし以上に、苦しげながらも感嘆に満ちたようなハル兄の喘ぎ声に、あたしの胎内と心がきゅんきゅんしてしまう。
ハル兄に気持ちいいと言われると、なぜか胸がこそばゆくなり、ハル兄をぎゅっとしたくなる。
「お前も感じてるの? ナカに挿れていねぇのにひくついて、俺のに絡んでくるんだけど……」
ハル兄の興奮したような熱い息が首筋にかかる。
「……エロい身体しやがって……、36歳を枯らす気かよ……」
秘部に擦られるハル兄のは、さらに大きさと堅さを増して、びくびくと息づきながら、あたしの花襞のすべてを堪能しているようだ。
「あ……んっ」
「んん……」
直にふれあう気持ちよさに、あたしもハル兄も、挿入した時のような苦しげな声を出し、全身に走る甘い痺れに酔いしれる。一緒にそれを感じているのが嬉しい。過去の男のように、一方的ではないことが本当に嬉しい。
「挿れてねぇのに、なんでこんなになるんだよ……」
文句を言いながらも、あたしの顔にちゅっちゅちゅっちゅとキスを落とし、優しげに微笑む。その顔にはどこまでも凶悪な鬼畜さはなく、色気に満ちただけの、ただの清廉なイケメンの顔しかない。
だが、あたし達の下半身はその清廉さにはほど遠いところの動きをしている。粘膜が擦られるいやらしい音が、粘着質な水に溺れるような音に変わりゆき、硬い先端が蜜口をかすめるようにして滑っていく。
かすめられる度に、あたしの口からはため息のような息が漏れた。