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目が覚めたら。
第12章 鬼畜帝王が考えました
「ハル兄、もっと、もっと、ハル兄!!」
あたしは、おぼつかない息をしながら、挿入してくれないハル兄に焦れて、より確実な快感を得ようと、あたし自身の腰を動かし蜜口に誘いながら、せがむような顔をハル兄に向けた。
「嫌いじゃないなら、ハル兄…もっと!!」
ハル兄の熱くてびくびくするごりごりとした部分で、イきたくて。
「なにが嫌いじゃないなら、だ。俺をこんなにぎりぎりまで我慢させておいて、なぁ、この俺が……嫌いな女相手に、ここまですると思うか。我慢していると思うか。俺をわかって気でいるのなら、そこをまずわかれ」
「あ…っ、ん……。ああ、出て行かないで。もっと奥に入ってぇぇ」
「おいこら。腰を揺らして俺でオナるな。俺はサクラみたいに玩具を作ったり、ナツみたいに玩具を使用したりしねぇぞ。俺を生で欲しかったら言えよ、ここに生きた俺がいるだろう?」
蜜壷に浅い入って出ていく。くりくりと抉るように回転しながら、すっと出て行く。
「……なぁ、どうして欲しい?」
ぞくぞくとするのはどこからなのか。色香をまき散らして、超然としたハル兄の誘惑の声にあたしは陥落した。
「挿れて、あたしのナカに入って!! 奥まで、ハル兄!!」
「……本当に学習能力ねぇ奴。だから兄貴じゃねぇだろ。こんなこと兄貴としたいのか、お前」
挿入しなかったのは、名前の呼び方だけだったのか。
この鬼畜帝王め!!
「波瑠!!」
「ったく。焦らしやがって」
なにやらあたしが責められた気もするが、気にしないでおく。待ち望んでいた場所に、凶悪なものがぎちぎちと入ってくる。
背筋がぞくぞくした。