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目が覚めたら。
第12章 鬼畜帝王が考えました
「いらない、いらない! 六時でお願いします! 最終決定で!!」
執拗なハル兄の手どかせようと、ヒップアタックを試みたあたしだったが、ハル兄にダメージを与えた気配はない。
「おーおー、尻振ってもっとと催促か。わかったわかった、三十分でイカせてやるから」
「違う!!」
「なんだお前、露天でも布団でもあんなに奥まで突いてやったのに、まだ物足りねぇのか? だったら夕食を八時にして、お前が満足するまでもっと……」
冗談じゃない。
「ハル兄の凄すぎて、もう散々イッたから、お休みさせてぇぇ!」
言ったからハッとする。
この部屋には――。
「ということでうちのシズは、俺に捨てられたくない一心で、俺の手ほどきで淫乱になった。食事の間、布団を取替えてくれ」
あああ……。
「なにせこのシズは、エロエロな蜜は溢れさせるわ、気持ちいい連呼して潮を吹くわ、俺様のを生で味わい気絶するほど盛大に中イキしてるから、俺の精子とこいつのエロ汁が攪拌されたのが零れて、布団がぐちゃぐちゃのどろどろで濡れ濡れに……」
「仲居さんの前で変なこと言わないでぇぇぇぇ!!」
真っ赤な顔で押し入れから出てみれば、そこには仲居さんはいない。
意地悪そうな顔をしているハル兄が、タバコをふかしているだけだ。
「なんだシズ、そんなに慌てて? 仲居なら、とうのとっくに帰ったぞ。俺のメモを見て」
『夕食は七時、部屋食。以上、静かに持ち場に戻れ。少しでも音を立てたら、明日が来ないと思え』
やられた!!
悔しがるあたしに、ハル兄は豪快に笑った。