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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

「明日、確か一時からですよね? 代わりましょうか? シフト」
「え?」

 突然の提案に驚いて、麻人を振り向く。

「出てくれるの? 私のライン」
「ホールですよね? 社員とバイトだけど、代わって平気?」
「全然大丈夫だけどそこは。明日は店長いるから事務仕事は任せちゃえばいいし、今月休めてなさすぎるくらいだから、逆に助かる」

 バイトもそうだけど、社員も働いていい総時間数というのは決まっている。それは月、週、日でそれぞれあって、さらに言えば月に何回休まなければならないというのも決まっているのだけど、当然そんなの全然守れるわけなくて。
 上から忠告が来て報告書やら何やらを書かなければならなくなる前に、働き過ぎた週は、店長がオーバーした時間を別の週に持っていったりして調整してくれていたのだけど、もう今月はどうにもならなかった。

「マジで助かるわ……」

 パソコン上でラインを見ながら、まるでパズルゲームみたいにちまちまシフトをいじくっている店長を思い出し、げんなりと繰り返す。

「そんなに!?」
「うん。でも、バイト出て平気なの?」
「はい、明日は面接の予定とかもないし」
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