この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

「だけど考えてみたらさ、もう八年も経ってるんだよ。人間なんだから、キャラや価値観だって変わるし、私の思い出の中のマサルだって、記憶の中でどんどん脚色されていくよね? ズレが生じるのは仕方ないことだよ。それくらい、私だってわかってる。だけどさ……っ」

 そこではっとした。いつの間にか、私の声のボリュームはだいぶあがっていた。落ち着けようと、軽く息を吸って吐き出す。
 私は目前の麻人から、無意識に顔を背けていた。

「あいつの言葉を、八年も忘れられなかったのに……っ」

 込み上げてくるのは、悔しさだった。
 額に麻人の指先が触れる。顔にかかった私の髪を軽くすいてくれた。

「なんて言われたの?」

 先を促す麻人の口調は決して強引なものではなく、それが心地よかった。私の話をちゃんと聞いてくれる。否定も肯定もせずに、寄り添うように聞いてくれる。

「知る必要はないって言われたの。どうせ別れれば他人に戻るんだから、自分のことをそんなに必死にしろうとしなくていいって。もっと汚い言葉で言われた。だけどそんなの、付き合ってる意味ある?」
/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ