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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

「消しちゃったあとでそんなん言われても!」
「あ、確かに」

 麻人はくすくす笑った。

「じゃあまた書いて」
「……マサルを?」
「うーん……、別に、マサルさんに限らず」
「じゃあ、麻人を?」

 腕をどけて振り返る。麻人はびっくりしたように、わずかに目を見開いた。それから少し照れたような顔で、視線を天井へと向ける。

「友梨香さんの書きたいものをどーぞ」

 その声は、いつも通り優しい。
 麻人の言葉は、私の胸に甘く響いた。ずっと今まで、拒絶されるのが怖かった。誰かに何かを。
 漠然とした不安が、胸のうちを浸食していた。
 だけど麻人の言葉はいつも、私のことを受け入れてくれる。このままの私を受け入れようとしてくれる。そう感じられて、それがどうしようもなく嬉しかった。
 だから多分ーー好きになった。

「もういい加減寝ましょー。明日死んじゃう」
「もう今日だけどね」
「おやすみなさい」

 麻人はすっぽりと、毛布を被ってしまった。
 カーテン越し、なんだか外が明るくなってきた。
 私も目を閉じる。すぐに眠りに落ちていった。
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