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淫らで素直なカラダ。
第3章 ジュン。
仕事が終われば、
予定がない限りは真っ直ぐ家に帰る。

大学の頃から一人暮らしをしている私は、
孤独な1DKのアパートで過ごす。

一日中立ちっぱなしの仕事で
足が浮腫む。

笑顔も疲れる。

コンビニで買った弁当を
テレビを見ながら食べる。

食べ終わってから、
シャワーを浴び、
浮腫んだ足に、
浮腫み取りのシートを貼りながら、
寝るまでの時間を過ごす。


思えば、真山は私のアパートに来た事は
一度もない。

手料理を振舞ったりなどという、
家庭的な空間を好まなかった。
私はそんな時間を望んだが、
素っ気なく、

「手の込んだ飯を食べるより、
沙織を押し倒して、
セックスする時間の方が大事。」
と言う。

私は、その言葉の意味が正直過ぎて
悲しくなったが、
真山を好きな自分は堪えた。

いや‥‥‥
堪えたつもりだった。


真山がバツイチなのは知っていた。

何が理由で離婚したのか?
興味があっても、
聞けるような雰囲気を作らない男だった。

今思えば、
真山は、恋とか愛とか結婚などに
冷めた考えしか持たず、
セックスから湧き出る
その中に存在する
本能がおもむくままの自然体な
男女の中に芽生えた本心しか求めず、
その先に期待する私が面倒になって、
姿を消したのか?

と考えるようになった。
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