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淫らで素直なカラダ。
第3章 ジュン。
まだかな?
まだかな?

私はバックの携帯を通勤電車の中で
気にした。


いつもなら、
変わり映えのない一日の始まりに、
毎朝の満員電車の中で、
うんざりしていた。

仕事に対しても、
あまり情熱を注げない。

大学まで出して貰い、
就職も出来ないとなると、
親に申し訳なかった。

実家は茨城にある。
親が私に与えてくれた環境を、
無駄にしたらバチが当たる。

私は三人兄弟の末っ子に生まれた。
親だってギリギリの生活の中で、
私を大学に行かせてくれた。

なりたかった教師にはなれず、
就職活動も不採用が続き、
真山の事でも落ち込んで、
殻に閉じこもった日々もあった。

その頃は、
泣きつくところも、
頼りたい人も近くに居なかったから、
不安定な気持ちにもなった。

デパートの就職試験で
やっと採用が貰えた。

都内では名のあるデパートだったから、
両親を安心させる事が出来た。


だから‥‥‥
働く場所がある事に、
本来なら感謝しなきゃいけないのにね‥‥‥


もう、
男に振り回されるなんて、
ごめんなのに‥‥‥


どうして求めてしまうの?


感傷的になりながらも、
私はかがりへの期待に胸を膨らませた。
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