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蛇神様の花の宴
第5章 バレンタインデー
それぞれのイメージに合わせたラッピングだ。
ちょっとリボンが斜めになっているのはご愛嬌だった。
「外側ばっかり立派で、中身はちょっと貧相なんですけど……」
美鎖は申し訳なさそうに笑う。
「わーい、ありがとう美鎖! 開けていい?」
さっそく穂波がリボンをほどきだす。
雪影も興味深そうに包みを手に取った。
「へぇ、面白い行事ですねぇ。ありがとうございます、美鎖」
暗夜は開け方がわからないらしく、二人の様子を真似しながら袋をいじっている。