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限界Lovers
第10章 カルテット★ナイト
「最近勉強ばっかでみなみのこと構ってくれないから…」


「あー…試験あるからな」


「だからみなみ溜まっちゃったよ」


「…………」


「ダメ?」


遥斗は苦悩の表情で何かに悩んでいる。
これは実力行使しかないと遥斗をソファに押し倒した。


「み、みなみ…」


「たまには構ってくれなきゃみなみだって拗ねる」


上から遥斗にキスすると遥斗の手が私の輪郭を辿り始め…


「…きーちゃんと駿くん結婚するんだって」


「えっ!早いな!?まだ二人とも20そこそこだろ?」


「…みなみも思った。でも二人で働けばやっていけるからって」


「へえ…」



“私たちは?”


聞きたかったその一言は私の口から出なかった。



それ以上遥斗も何も言わなかった。


それが少しだけ寂しかった。


遥斗の手に熱が帯びていつの間にか私が下になり、その愛を一身に受けても寂しさが消えることはなくて…



それでも快楽は私を高め白い光に飲み込まれる。


















……途切れた意識。


気がつけば夜は深まり私はベッドでタオルケットにくるまれていた。


隣に遥斗は居なくて、遥斗を探しにドアを開けるとリビングで勉強する後ろ姿を見つけた。



「………」



なんとなく声を掛けられなくて、そのまま寝室に引き返す。



「二人なら…やっていける…か」




働いてないわけじゃないけど自分が半人前な気がしてならない。


今の生活だって遥斗の負担の方が大きいし…



私がもっとちゃんとしていれば遥斗だって…






考え始めたらその夜はなかなか寝付くことができなくて…



広いベッドで遥斗を待ちながら何度も寝返りを打っていた。







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