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限界Lovers
第10章 カルテット★ナイト
それから数日。
みなみがそんなことで悩んでるなんて微塵も思わない俺は、今日もみなみの為にせっせと働いていた。
「山下くんなんか最近張り切ってるね」
「未来がかかってるからね」
「未来?」
「そ、…彼女とちゃんとしたいだろ?中途半端じゃなくてさ」
同期の並木さんは俺の回答にほんの少し不機嫌になる。
「…まだ若いのにもう身を固めるの?」
「年なんて関係ないんじゃん」
「彼女だってまだ遊びたいんじゃない?」
「遊ばれて心変わりでもされたら困るだろうが」
「縛り付けるため?」
「…全くないっていったら嘘かもな」
「……変わったね、山下くん」
「お陰様で」
並木さんと俺は高校の同級生だ。
だから彼女は高校時代の俺をよく知ってる訳で。
「社員旅行…あるんだって」
「は?」
「正確に言えば課長企画の課員旅行だけど…だから費用も実費。絶対参加、…以上」
そして並木さんは俺に背を向ける。
「いつ!?」
「10月の17、18」
「俺予定あるんだけど」
「知らないわよ。直接課長に言って」
「マジかよ…」
がっくりと肩を落とし直談判に向かうと案の定、ワンマンな課長には受け入れてもらえなかった。
夜、家に帰ってみなみにその事を話すとぶーたれるみなみ。
「みなみの約束の方が先だったのに!」
「分かってるよ。だから課長に何度も言ったんだけど…」
「………」
「ごめん…でも仕事の一環なんだ」
「…仕事だからって理由は分かる」
「うん」
「しょうがかいって分かってる」
「ごめんな」
「でも…分かってるけど遥斗と旅行行きたかった!!」
そう言ってみなみが俺に抱きついた。
みなみ…なんて可愛いんだみなみ!!
やっぱりみなみは俺の全てだ!
「ごめんな。俺もみなみときーちゃんたちと旅行行きたかったよ」
「…いつか行こうね、絶対」
「うん勿論…でも今回は折角だからきーちゃんたちと三人で行ってくれば?」
社員旅行中、アパートに置いて行ってもここは危険すぎる。
なら、きーちゃんたちと旅行に行った方が安全だしみなみだって寂しくないだろう。
みなみがそんなことで悩んでるなんて微塵も思わない俺は、今日もみなみの為にせっせと働いていた。
「山下くんなんか最近張り切ってるね」
「未来がかかってるからね」
「未来?」
「そ、…彼女とちゃんとしたいだろ?中途半端じゃなくてさ」
同期の並木さんは俺の回答にほんの少し不機嫌になる。
「…まだ若いのにもう身を固めるの?」
「年なんて関係ないんじゃん」
「彼女だってまだ遊びたいんじゃない?」
「遊ばれて心変わりでもされたら困るだろうが」
「縛り付けるため?」
「…全くないっていったら嘘かもな」
「……変わったね、山下くん」
「お陰様で」
並木さんと俺は高校の同級生だ。
だから彼女は高校時代の俺をよく知ってる訳で。
「社員旅行…あるんだって」
「は?」
「正確に言えば課長企画の課員旅行だけど…だから費用も実費。絶対参加、…以上」
そして並木さんは俺に背を向ける。
「いつ!?」
「10月の17、18」
「俺予定あるんだけど」
「知らないわよ。直接課長に言って」
「マジかよ…」
がっくりと肩を落とし直談判に向かうと案の定、ワンマンな課長には受け入れてもらえなかった。
夜、家に帰ってみなみにその事を話すとぶーたれるみなみ。
「みなみの約束の方が先だったのに!」
「分かってるよ。だから課長に何度も言ったんだけど…」
「………」
「ごめん…でも仕事の一環なんだ」
「…仕事だからって理由は分かる」
「うん」
「しょうがかいって分かってる」
「ごめんな」
「でも…分かってるけど遥斗と旅行行きたかった!!」
そう言ってみなみが俺に抱きついた。
みなみ…なんて可愛いんだみなみ!!
やっぱりみなみは俺の全てだ!
「ごめんな。俺もみなみときーちゃんたちと旅行行きたかったよ」
「…いつか行こうね、絶対」
「うん勿論…でも今回は折角だからきーちゃんたちと三人で行ってくれば?」
社員旅行中、アパートに置いて行ってもここは危険すぎる。
なら、きーちゃんたちと旅行に行った方が安全だしみなみだって寂しくないだろう。