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限界Lovers
第11章 みなみの悩み、遥斗の想い
遥斗と暮らし始めてもうすぐ半年になる。
きーちゃんの結婚を聞いてからというもの…私の頭からもその二文字が離れない。
遥斗は日を追うごとに勉強に一生懸命になっていた。
夜遅くまで勉強して仕事に行って…だから最近の遥斗は疲れているように思う。
「………」
それもこれも私が不甲斐ないからだろうか。
私がちゃんと就職できれば遥斗だって遅くまで無理することないだろうし…
やっぱり就職だ!と考えて先日の面接官にされた質問が頭を過る。
一緒に暮らしているけど「結婚」の予定といえばないわけで…
正直、あの時何て答えていいか分からなかった。
遥斗の口から「結婚」が出たことがないワケじゃない。
でも具体的な話をしたりしたわけじゃないから…それは不確かな「未来」の話なんだと思う。
二年三年…五年とか八年くらい先かもしれない。
「はぁ…」
頭を切り替えてパソコンに向かい求人を拾う。
しばらく集中していると遥斗が会社から帰ってきた。
「ただいま」
「おかえり」
「また求人?」
「うん…いい加減就職しなきゃ」
「…慌ててもいいとこ見つかんないだろ?そんな急がなくてもいいんじゃない?」
「そんな悠長なこと言ってられないよ…それに同棲もお金かかるじゃん。みなみが正社員になれればもっと楽になるでしょ」
「…生活費足りない?」
「そうじゃなくて…遥斗にばっか甘えてられないかなって」
「みなみがそんなこと考えなくてもいいよ。それにみなみも働いてないわけじゃないだろ?…生活のことで急ぐならその必要もないと思うし」
「どうして?」
「…まあ俺にも考えがあるってこと。すぐってわけじゃないけどな」
「???」
「とにかく、慌ててヘンな会社に引っ掛かるならゆっくり納得のいくとこ探せよ。…そのうち状況も変わるかもしれないし」
「状況?」
「働いてる場合じゃないじゃない!…なーんてことにもなりかねないしな」
遥斗は自分で言って自分で照れた。
「…働かざる者食うべからず…っていうでしょ?」
「“働く”にもいろいろあるだろ?…まあ探すなとは言わないけど、そんな顔して切羽つめなくてもいいんじゃね?」
きーちゃんの結婚を聞いてからというもの…私の頭からもその二文字が離れない。
遥斗は日を追うごとに勉強に一生懸命になっていた。
夜遅くまで勉強して仕事に行って…だから最近の遥斗は疲れているように思う。
「………」
それもこれも私が不甲斐ないからだろうか。
私がちゃんと就職できれば遥斗だって遅くまで無理することないだろうし…
やっぱり就職だ!と考えて先日の面接官にされた質問が頭を過る。
一緒に暮らしているけど「結婚」の予定といえばないわけで…
正直、あの時何て答えていいか分からなかった。
遥斗の口から「結婚」が出たことがないワケじゃない。
でも具体的な話をしたりしたわけじゃないから…それは不確かな「未来」の話なんだと思う。
二年三年…五年とか八年くらい先かもしれない。
「はぁ…」
頭を切り替えてパソコンに向かい求人を拾う。
しばらく集中していると遥斗が会社から帰ってきた。
「ただいま」
「おかえり」
「また求人?」
「うん…いい加減就職しなきゃ」
「…慌ててもいいとこ見つかんないだろ?そんな急がなくてもいいんじゃない?」
「そんな悠長なこと言ってられないよ…それに同棲もお金かかるじゃん。みなみが正社員になれればもっと楽になるでしょ」
「…生活費足りない?」
「そうじゃなくて…遥斗にばっか甘えてられないかなって」
「みなみがそんなこと考えなくてもいいよ。それにみなみも働いてないわけじゃないだろ?…生活のことで急ぐならその必要もないと思うし」
「どうして?」
「…まあ俺にも考えがあるってこと。すぐってわけじゃないけどな」
「???」
「とにかく、慌ててヘンな会社に引っ掛かるならゆっくり納得のいくとこ探せよ。…そのうち状況も変わるかもしれないし」
「状況?」
「働いてる場合じゃないじゃない!…なーんてことにもなりかねないしな」
遥斗は自分で言って自分で照れた。
「…働かざる者食うべからず…っていうでしょ?」
「“働く”にもいろいろあるだろ?…まあ探すなとは言わないけど、そんな顔して切羽つめなくてもいいんじゃね?」