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限界Lovers
第11章 みなみの悩み、遥斗の想い
機嫌のいい遥斗は私の頭をポンポン撫でて寝室に消えた。
「状況が変わるって…そういうことでいいのかな」
さっきの話の流れなら多分それは「結婚」なんだろうけど…
確かな言葉がないだけで不安は拭えない。
そして確かな言葉がないから私の未来が見通せない。
「………」
「みなみー、今日の飯何…って。どうした?眉間にシワなんか寄せて」
着替えた遥斗がやってきて私の眉間を指で撫でた。
「遥斗…あのね」
思いきって口を開きかけ…
「ん?」
「…………」
「どうした?」
「な…んでもない」
言えなかった。
「変なみなみ…飯にしようぜ」
「う、うん」
遥斗に促されキッチンに向かう。
釈然としないのは私が焦りすぎてるせいなのだろうか。
もしかして私ってめんどくさい女…?
「みなみ…?本当に変だぞ」
「………」
「何かあった?まさか隣の大学生に…」
「違うって」
「それじゃ職場で何かあったのか?」
「…バイトの先輩がね、彼氏と別れたんだって」
ドキドキしながら遥斗に話す。
こんな風に探りを入れる私ってやっぱりめんどくさい。
めんどくさいのに…分かってるのに…
探らずにはいられない。
「へぇ…」
「その人も同棲しててね、八年してたんだって。…なのに別れちゃうんだね」
「男と女なんて何があるか分かんないからな。じゃなきゃ離婚だってないと思うし」
「それはそうだけど…」
「別れるなら下手に結婚してなくて良かったかもな、その人」
「………」
遥斗はコンロの火を着けながら他人事丸出しのコメントをする。
「…あとね、こないだ受けた面接でね、一ノ瀬さん彼氏いますかって聞かれた」
「なんだよそれ新手のナンパか!?」
「そうじゃなくて…最近の子は働いてすぐ結婚したり子供生んだりするからって」
「あー、デキ婚多いもんな。会社としてもやっと使えるようになった途端、“結婚するんで辞めます”じゃ困るしな……おー、旨そうな匂い!」
「…そっか」
「状況が変わるって…そういうことでいいのかな」
さっきの話の流れなら多分それは「結婚」なんだろうけど…
確かな言葉がないだけで不安は拭えない。
そして確かな言葉がないから私の未来が見通せない。
「………」
「みなみー、今日の飯何…って。どうした?眉間にシワなんか寄せて」
着替えた遥斗がやってきて私の眉間を指で撫でた。
「遥斗…あのね」
思いきって口を開きかけ…
「ん?」
「…………」
「どうした?」
「な…んでもない」
言えなかった。
「変なみなみ…飯にしようぜ」
「う、うん」
遥斗に促されキッチンに向かう。
釈然としないのは私が焦りすぎてるせいなのだろうか。
もしかして私ってめんどくさい女…?
「みなみ…?本当に変だぞ」
「………」
「何かあった?まさか隣の大学生に…」
「違うって」
「それじゃ職場で何かあったのか?」
「…バイトの先輩がね、彼氏と別れたんだって」
ドキドキしながら遥斗に話す。
こんな風に探りを入れる私ってやっぱりめんどくさい。
めんどくさいのに…分かってるのに…
探らずにはいられない。
「へぇ…」
「その人も同棲しててね、八年してたんだって。…なのに別れちゃうんだね」
「男と女なんて何があるか分かんないからな。じゃなきゃ離婚だってないと思うし」
「それはそうだけど…」
「別れるなら下手に結婚してなくて良かったかもな、その人」
「………」
遥斗はコンロの火を着けながら他人事丸出しのコメントをする。
「…あとね、こないだ受けた面接でね、一ノ瀬さん彼氏いますかって聞かれた」
「なんだよそれ新手のナンパか!?」
「そうじゃなくて…最近の子は働いてすぐ結婚したり子供生んだりするからって」
「あー、デキ婚多いもんな。会社としてもやっと使えるようになった途端、“結婚するんで辞めます”じゃ困るしな……おー、旨そうな匂い!」
「…そっか」