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限界Lovers
第11章 みなみの悩み、遥斗の想い
私の話を取り立てて気にすることなく遥斗の気持ちは夕飯に向いてしまっているらしい。
欲しい答えをもらえなかった私は必然的に黙り込む。
遥斗はもしかしたら結婚なんてまだ考えてないのかもしれない。
「…で、みなみは何て答えたの?」
「えっ?」
「面接で彼氏いるかって聞かれたんだろ?」
横目で遥斗が私を窺う。
「…いますって答えたよ 」
「ふうん…で?」
「……結婚の予定はありますかって」
「……で?」
「ないです…って」
「…………」
そこで遥斗は黙ってしまった。
それから二人は微妙にぎこちない雰囲気になって。
「みなみ飯よそって」
「うん」
それからお互いその話は避けるように…その話題に触れることはなかった。