この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
限界Lovers
第12章 遥斗の過去
彼女と別れた俺はしばらくまともに女と付き合う気なんて起きなかった。
そんな破天荒な人だったけど好きだったんだと思う。


どこが?



別れて初めて考えてみた。
俺は彼女のどこがそんなに好きだったんだろうか。



「………」



その時思い浮かんだのは彼女の笑顔と小悪魔みたいな性格。
まだ子供だった俺を振り回しながらも引っ張ってくれた頼もしさ。
エロにもオープンで本当の意味で俺にあれこれ教えてくれたのも彼女だった。



でもそんな彼女を忘れた頃、一つだけ心に決めたことがあった。
……次付き合うなら一緒にいて癒される子がいい!


隣にいるだけで安らげるような…そんな子と出会えたなら俺はその子を全力で大切にするだろう。
そう思った時から不思議と一切の女遊びはやめた。
今思えばそれはみなみに出会うための準備だったんだと思う。


平凡や安定、安らぎなんてつまらないだけと思っていた高校時代。
周りを見る余裕がないほど振り回され…でも人を好きになる気持ちを知った大学時代。


俺にとっては黒歴史でもあるけれど、今の自分であるために大切な道のりだったんだとも思っている。


「ただいま」


「おかえり~」



今日もみなみは難しい顔でパソコンとにらめっこ。
あの日、俺は俺なりに伝えたつもりでいたけれどみなみには余り響かなかったらしい。



「眉間にシワよるぞ」


「んー…」


後ろから抱きしめるとみなみも俺に背中を預けた。


「みなみが職探しに真剣なのはいいけど俺寂しい。最近俺たちセックスレスじゃね?」


「遥斗だって勉強に一生懸命だし…それにレスって…週2回はしてない?」


「十分セックスレスだろ!?」


「えー…じゃあ遥斗のボーダーってどこ?」


「週…4回はしたい」


「……エッチ」


回した手をみなみの胸へ。
手のひらに余る胸を揉みながら鼻先で髪を掻き分けみなみの首にキスをする。


「エッチだよ。みなみともっとイチャイチャしたいもん」


昔の事なんか思い出したらみなみが余計愛しく思えて無性にみなみに甘えたくなった。



「ん…くすぐったい」



みなみの声も甘くなる。
その声に刺激されて更にみなみに触りたい。


「週末は離れ離れなんだし…もっと触っていい?」


耳にキスしながら囁くと潤んだ目が振り向いた。



/499ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ