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限界Lovers
第13章 私の知らない彼の顔
ーーーー遥斗が家を出てしばらくして、きーちゃんから「もうすぐつくよ」のメールが入る。
「“了解”…っと。戸締まりもガスもいいよね。あとは鍵閉めて…」
アパートの前できーちゃんたちを待ってるとカンカンと階段が鳴り鈴木くんが降りてきた。
「おはよう鈴木くん」
「お…おはようみなみちゃん!」
鈴木くんは大きな荷物を持っていて、鈴木くんも私の荷物に注目していて。
「みなみちゃんも旅行?」
「鈴木くんも?」
「そう、バイト先の人と温泉に」
「そうなんだ。私も幼馴染みと温泉に…お互い楽しもうね」
「!、う…うん!」
すると丁度のタイミングできーちゃんたちが迎えに来てくれて。
「お待たせみなみ!」
「ううん、わざわざ来てくれてありがとね。…じゃあね、鈴木くん」
鈴木くんに手を振り駿くんの車に乗った。
「あ、あ、あ!みなみちゃん!」
鈴木くんの声がして振り向くもドアを閉めたタイミングで。
口をパクパクさせ何か言ってる鈴木くん。
「?」
「じゃあ出発ー!」
その間にも車は発車して…
尚も鈴木くんは一生懸命何か言っていたけれど…
鈴木くんの言葉を読み取ることは結局できなかった。