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限界Lovers
第14章 刺客
落ち込む私にもう一人のおかまがお酒を勧めた。
「まあまあ、また飲んで?嫌なことは忘れちゃいましょ」
「………」
「ママはね口は悪いけど懐の深い人なのよ」
「…そうなんですか?」
鈴之介をチラリと見るとムッツリ顔でそっぽを向いている。
「じゃあ写真返してよ」
「嫌よ」
「全然浅いじゃないですか」
おかまさんは微妙な顔で笑いながら日本酒を注いでくれた。
「もしかしてママのラブな人がこの子の彼氏?」
「…そうみたいね」
「ウッソやだーん!本物見に行っちゃおっかな」
「ダメダメ!ダメよ!」
おかまさんは一人で舞い上がっていて鈴之介はすごい剣幕で怒っている。
その隙を縫うようにお姉さんが私の側にまた寄ってきて…
「みなみちゃん、この際彼氏はママにあげちゃいな」
「あげません!」
近づくお姉さんから距離を取りつつ遥斗を守る。
「そ、それに私はソッチの気は…」
「あら、男より女の事分かってるからずっといいわよ」
お姉さんは負けじと浴衣の合わせに手を滑らせ私の太ももを撫でた。
「ひいいい!」
「やめなさい理奈子」
「だってー、まだ下触ってないもん」
「免疫ない子怯えさせても逆効果でしょうが」
そしてブルブル震える私に鈴之介が言った。
「…あー、一応紹介しとくわね。そのアンタを襲った野獣が理奈子。そっちが玉美」
「ど…どうも」
「…でね、アタシは一応“リンダ”って名前で生きてんのよ」
「…鈴之介の方が可愛いのに」
「でもその名前は捨てたの。だからみなみも“リンダ”って呼びなさい」
「…努力します」
「呼ぶ気ねーだろ!?呼べよキッチリ!」
それから注がれたお酒を飲んで…そしたらまた注がれて…
顔が熱くなったとこまでは覚えていて…
そこからまた私の記憶は途絶えてしまった。
「まあまあ、また飲んで?嫌なことは忘れちゃいましょ」
「………」
「ママはね口は悪いけど懐の深い人なのよ」
「…そうなんですか?」
鈴之介をチラリと見るとムッツリ顔でそっぽを向いている。
「じゃあ写真返してよ」
「嫌よ」
「全然浅いじゃないですか」
おかまさんは微妙な顔で笑いながら日本酒を注いでくれた。
「もしかしてママのラブな人がこの子の彼氏?」
「…そうみたいね」
「ウッソやだーん!本物見に行っちゃおっかな」
「ダメダメ!ダメよ!」
おかまさんは一人で舞い上がっていて鈴之介はすごい剣幕で怒っている。
その隙を縫うようにお姉さんが私の側にまた寄ってきて…
「みなみちゃん、この際彼氏はママにあげちゃいな」
「あげません!」
近づくお姉さんから距離を取りつつ遥斗を守る。
「そ、それに私はソッチの気は…」
「あら、男より女の事分かってるからずっといいわよ」
お姉さんは負けじと浴衣の合わせに手を滑らせ私の太ももを撫でた。
「ひいいい!」
「やめなさい理奈子」
「だってー、まだ下触ってないもん」
「免疫ない子怯えさせても逆効果でしょうが」
そしてブルブル震える私に鈴之介が言った。
「…あー、一応紹介しとくわね。そのアンタを襲った野獣が理奈子。そっちが玉美」
「ど…どうも」
「…でね、アタシは一応“リンダ”って名前で生きてんのよ」
「…鈴之介の方が可愛いのに」
「でもその名前は捨てたの。だからみなみも“リンダ”って呼びなさい」
「…努力します」
「呼ぶ気ねーだろ!?呼べよキッチリ!」
それから注がれたお酒を飲んで…そしたらまた注がれて…
顔が熱くなったとこまでは覚えていて…
そこからまた私の記憶は途絶えてしまった。