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限界Lovers
第14章 刺客
「あっ!誰か帰ってきたかな!?」


一瞬の隙を見てオカマからすり抜ける。


「あっ!遥斗くん…」


残念そうなオカマを無視してドアを開けるとそこには並木さんが立っていた。


「キャーッ!!」


並木さんは俺の姿に両手で口を押さえ真っ赤になっている。


「ど、どうしたの?何か用かな!?」


おかまに聞こえるよう大きな声で言ったら妙にわざとらしくなってしまった。


「…夕食、そろそろだって」


「ああ…うん、分かった!夕食ね!」


「山下くん…誰に言ってるの?」


俺のわざとらしさに並木さんが不振がる。



「誰かいるの?」


「いない!いないけど…ハハっ!」


笑うって便利だな…
取り合えず笑っときゃ大概の事は誤魔化せる。


並木さんは俺の体に何かを見つけたように凝視してチラチラ顔と見比べた。


「…キスマーク」


「え?…ああ、」


「………」


「…あっ!おい!」


そして俺をすり抜けて部屋の中へ。


部屋の中にはもちろんあのオカマがいるわけで…


「!」


「並木さん!」


「あ?誰?」


オカマはテーブルの上の温泉饅頭をもしゃもしゃ食べていた。


「…まさか…この人が?」


並木さんの声が震えている。
助かったけどこれは面倒臭いことになりそうだ…
そう思った時…


「この人が例の“彼女”?」





ーーーーーーえ?




震える声で並木さんが言った。


「いやいやいやいや、やめてくれ!こんなのとみなみを一緒にしないでくれ!!」


全力否定。
でも並木さんの目は信じられないものを見るように俺とおかまを交互に見ている。


お茶まで淹れだしたおかまは「ハハーン」と一人で何かを納得していて。


「あー、この子がみなみの言ってた“遥斗くんに抱きついてた人”ね」


「!、みなみが…って?」


「アタシの連れがみなみ拾ってきたのよ。遥斗くんに抱きついてる人が居たってひんひん泣いて…もう、遥斗くんあんな子供のどこが…」


話を聞きながら手が自然にオカマの肩を掴む。


「何だよ拾ってきたって…みなみは?」


「アタシの部屋で寝てるわよ」


「部屋どこ?」


「……ほおずきの間」


それだけ聞いてみなみの元に走り出した。



















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