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限界Lovers
第15章 濡夜
「やだみなみ…もう本当」
涙が止まらないきーちゃんの肩を駿くんがポンポン叩くと、きーちゃんは困ったように更に泣いた。
「私ね、遥斗さんがみなみの彼氏で良かったって思ってるの。遥斗さんになら安心してみなみを任せられる…」
どっちがお嫁に行くんだろう…
いつも人の心配ばかりしてるきーちゃんはこんな時まで私のことを想ってくれているようだった。
「うん、遥斗がいるから大丈夫」
「昔からきーはみなみの保護者だよな」
「私ボーッとしてたからきーちゃんとペアにされること多かったもんね」
「でもみなみと一緒は楽しいから私はそれが嬉しかったよ」
「だとよ、迷惑がられてなくて良かったな」
「…ねえ、きーちゃんやっぱ考え直しな!?駿くんなんかやめな!?」
…こんな風に賑やかに過ごせるのは最後なのだろうか。
昔した約束みたいに本当に同じくらいに結婚したり子供ができれば楽しいだろうけど…
こればかりはね。
きーちゃんと駿くんと騒ぎながら少し寂しい。
でも私には夜の交渉をするという重大ミッションがあることを思い出すと次第に意識はそこに向かい…きーちゃんたちの前で姿勢を正した。
「あの…きーちゃん駿くん…ご相談なんですが夜のですね…部屋割りなんですけど…」
「うん、みなみと私、そして駿くんだよね」
「…それがですね、もし二人がいいと言うなら遥斗が夜来ることに…」
「あー、俺みなみの彼氏と同室ってこと?」
「いや…何て言うか誠に言いずらいんですが…」
畳にのの字を書きながらジリジリと話を切り出す。
「夜はガールズトークだよみなみ!」
「………う、うん」
「遥斗さんとサシか…話盛り上がるかな」
「う…うん」
…なんか…きーちゃんと駿くんって思考が健全じゃない!?
それとも昼間致したから満足しちゃった!?
これじゃまるで私がサカってるみたいってか…
ぶっちゃけすったもんだした後だから夜は仲良くしたいんですけどーっ!!
なんて言えるはずもなくモジモジしてしまう。
こんなことなら遥斗に言ってもらえばよかったかもなんて考えてると…
「プッ」
二人が目を合わせて笑いだした。
涙が止まらないきーちゃんの肩を駿くんがポンポン叩くと、きーちゃんは困ったように更に泣いた。
「私ね、遥斗さんがみなみの彼氏で良かったって思ってるの。遥斗さんになら安心してみなみを任せられる…」
どっちがお嫁に行くんだろう…
いつも人の心配ばかりしてるきーちゃんはこんな時まで私のことを想ってくれているようだった。
「うん、遥斗がいるから大丈夫」
「昔からきーはみなみの保護者だよな」
「私ボーッとしてたからきーちゃんとペアにされること多かったもんね」
「でもみなみと一緒は楽しいから私はそれが嬉しかったよ」
「だとよ、迷惑がられてなくて良かったな」
「…ねえ、きーちゃんやっぱ考え直しな!?駿くんなんかやめな!?」
…こんな風に賑やかに過ごせるのは最後なのだろうか。
昔した約束みたいに本当に同じくらいに結婚したり子供ができれば楽しいだろうけど…
こればかりはね。
きーちゃんと駿くんと騒ぎながら少し寂しい。
でも私には夜の交渉をするという重大ミッションがあることを思い出すと次第に意識はそこに向かい…きーちゃんたちの前で姿勢を正した。
「あの…きーちゃん駿くん…ご相談なんですが夜のですね…部屋割りなんですけど…」
「うん、みなみと私、そして駿くんだよね」
「…それがですね、もし二人がいいと言うなら遥斗が夜来ることに…」
「あー、俺みなみの彼氏と同室ってこと?」
「いや…何て言うか誠に言いずらいんですが…」
畳にのの字を書きながらジリジリと話を切り出す。
「夜はガールズトークだよみなみ!」
「………う、うん」
「遥斗さんとサシか…話盛り上がるかな」
「う…うん」
…なんか…きーちゃんと駿くんって思考が健全じゃない!?
それとも昼間致したから満足しちゃった!?
これじゃまるで私がサカってるみたいってか…
ぶっちゃけすったもんだした後だから夜は仲良くしたいんですけどーっ!!
なんて言えるはずもなくモジモジしてしまう。
こんなことなら遥斗に言ってもらえばよかったかもなんて考えてると…
「プッ」
二人が目を合わせて笑いだした。