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限界Lovers
第15章 濡夜
それから一度部屋に戻り頃合いを見てみなみの部屋に行く。
チャイムを鳴らすとみなみがひょっこり顔を出して俺を入れた。
「ただいま」
「おかえり…ってか違くない?」
「いいの、みなみの居るところが俺の帰るとこだから」
「……遥斗!」
「みなみ!」
ギューッと抱き合ってお互いを確かめる。
……やっぱみなみだよな。
この感触とこの体温…俺にはやっぱみなみなんだ。
「…みなみいつから俺の事気づいてた?」
みなみの頭に鼻を埋めて癒されながら訊ねた。
「来てすぐ…チェックインの受付で遥斗見かけたの」
「…どうしてすぐ声かけなかった?」
「会社の人と居たし…」
「会社の人と居たって声かければいいだろ?それに電話だってメールだって…」
「うん…」
みなみのテンションは明らかに低かった。
それでいながら俺に抱きつく力だけが強くなる。
「さっき…声かけられてただろ?俺の同期に」
「遥斗の会社の人なんだ…」
「ホントみなみは危なっかしいんだよ…」
鈴木にレズの人に高橋…
それぞれの胸にみなみがいると思ったらやりきれない気持ちになった。
もしかしたらみなみのバイト先にだって、お客さんにだっているかもしれない…
俺だけのみなみなのに…
「……遥斗だって同じじゃん」
胸に顔を埋めていたみなみがポツリとこぼした。
「何が同じ?」
「遥斗だって…危なっかしいよ」
「何が危ない?」
「…みなみの知らない顔…他の人に簡単に見せる」
「………」
「本当はね、昼間遥斗が外に行くの見かけて追いかけたの…そしたらみなみの他にも遥斗を追う人がいて…」
ーーーー並木さんか。
「遥斗がサッカーしてるの初めて見た。でもあの人はそうじゃないみたいに見えた…」
「高校一緒だったから」
「みなみの知らない遥斗をあの人は知ってるんだなって…ねえ遥斗、あの人遥斗のことが好きなのかな?」
俺を見るみなみの目は必死で…どれだけ不安を抱えていたのかと胸が痛んだ。
チャイムを鳴らすとみなみがひょっこり顔を出して俺を入れた。
「ただいま」
「おかえり…ってか違くない?」
「いいの、みなみの居るところが俺の帰るとこだから」
「……遥斗!」
「みなみ!」
ギューッと抱き合ってお互いを確かめる。
……やっぱみなみだよな。
この感触とこの体温…俺にはやっぱみなみなんだ。
「…みなみいつから俺の事気づいてた?」
みなみの頭に鼻を埋めて癒されながら訊ねた。
「来てすぐ…チェックインの受付で遥斗見かけたの」
「…どうしてすぐ声かけなかった?」
「会社の人と居たし…」
「会社の人と居たって声かければいいだろ?それに電話だってメールだって…」
「うん…」
みなみのテンションは明らかに低かった。
それでいながら俺に抱きつく力だけが強くなる。
「さっき…声かけられてただろ?俺の同期に」
「遥斗の会社の人なんだ…」
「ホントみなみは危なっかしいんだよ…」
鈴木にレズの人に高橋…
それぞれの胸にみなみがいると思ったらやりきれない気持ちになった。
もしかしたらみなみのバイト先にだって、お客さんにだっているかもしれない…
俺だけのみなみなのに…
「……遥斗だって同じじゃん」
胸に顔を埋めていたみなみがポツリとこぼした。
「何が同じ?」
「遥斗だって…危なっかしいよ」
「何が危ない?」
「…みなみの知らない顔…他の人に簡単に見せる」
「………」
「本当はね、昼間遥斗が外に行くの見かけて追いかけたの…そしたらみなみの他にも遥斗を追う人がいて…」
ーーーー並木さんか。
「遥斗がサッカーしてるの初めて見た。でもあの人はそうじゃないみたいに見えた…」
「高校一緒だったから」
「みなみの知らない遥斗をあの人は知ってるんだなって…ねえ遥斗、あの人遥斗のことが好きなのかな?」
俺を見るみなみの目は必死で…どれだけ不安を抱えていたのかと胸が痛んだ。