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限界Lovers
第2章 お帰りなさいませ、ご主人様
「また彼女の写メ見てんのか?相変わらずキモい奴だな」


呆れた声に振り向くと同期の高橋と並木さん。


「…いいだろ?うるせーなみなみは俺の天使なんだよ」


「キモ…」


「何とでも言え」


「…同棲、上手くいってるんだ」


並木さんが冷ややかに言った。


「もう毎日天国だね。並木さんも彼氏とした方がいいよ」


「いないし同棲とがウザイ」


「強がってないで早く幸せになれよ!」


「大きなお世話」


「まあまあ…で?のろけ話でも聞かせてもらおうかな」



棘々した並木さんの言葉に高橋が名実共に割り込み俺と並木さんの肩を抱いた。


「のろけ話?勿体なくてみなみのことなんか話せねーよ」


「……聞きたくねーよ!」


高橋はみなみのことを見たがっていたが俺は会わせたくなかった。
他の男の目にみなみが触れるなんて滅相もない…


減るだろ?みなみが減るだろ!?



満員の電車が俺たちを乗せに駅につく。
人に揉まれ会社に着くといつもと同じ一日が始まる。




頭の片隅にみなみを置いて今日もみなみの為に仕事に励む。
俺は一刻も早くみなみと結婚がしたかった。
その為だけに毎日精を出していた。



♪~


スマホが鳴って急いで見るとみなみからのメッセージ。



「早く帰ってきてね。大スキ」


ハートがいっぱいのメッセージに涙が出そうになる。



……みなみ、可愛いみなみ。


みなみの為に俺は頑張るよ!!





そんな風に俺の一日は始まりしゃかりきに働き一日が終わる。



帰るメールをして会社を出ると日はどっぷりと暮れていた。



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