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限界Lovers
第16章 鈴木将太の憂鬱2
お酒もすっかり回りみんなのテンションも上がりきった頃、王様の凛子さんが出した命令が切っ掛けだった。


「二番が一番のほっぺにチュー!」


……僕だ!


①の字が書かれた割り箸が震える。


二番…二番は?


「菜々でーす」


「!」


女子キターー!!!


ごめんなさい高梨くん。
小板橋さんで良かったです。
ほっぺだから許してください!!


テカテカした唇の小板橋さんが「行くよ」と僕に手を掛けた。
僕はギュッと目を瞑り準備オッケー。


すると「チュッ」と小さな音と共に小板橋さんの唇が…


僕…僕……


僕がポワンとなってる間にもゲームは進む。


次は凛子さんが高梨くんのおでこにキス。


その次は小板橋さんが凛子さんにキス…


女の子同士とはいえ初めて見たキスは刺激的でクラクラした。


僕に…キスが回ってきたらどうしよう……


その心配は現実になりその次の王様が叫ぶ。


「一番二番にディープキス!!」


「!!!!」



二番は僕だった…
一番…は…


「私~」


また高梨くんじゃない!!!


ぼくはさっきより強く目を瞑った。
凛子さんがちょっと笑ってるのが分かった。


そして柔らかい唇が触れてウニュっとヌルヌルとした舌が…


舌が…



舌は僕の歯列をなぞり僕のべろに絡み付く。



嗚呼…



これがキス…



母ちゃん…僕…少す大人さなってしまつてだんだ…




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