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限界Lovers
第16章 鈴木将太の憂鬱2
「………」
「鈴木くーん」
「…………」
「いい加減機嫌直してよ鈴木くん」
背を向ける僕を凛子さんが覗き込む。
「中出しオッケーって言えば普通みんな喜ぶんだけどな」
「普通じゃなくてすみません、犯された気分でいっぱいです」
早口に答えてまた凛子さんに背を向ける。
何故だろう…
頭の中には実家のポチが浮かんでいた。
僕はポチだと…
どうしてだか分からない。
でもただつぶらな目のポチが頭から離れない。
その時チャイムが鳴った。
「はーい」
凛子さんがドアを開けると高梨くんと小板橋さんが朝からハイテンションで飛び込んでくる。
「鈴っち!どうだい脱童貞の気分は! 」
……みんなして同じことばっか聞きやがって。
「最悪だよサ、イ、ア、ク!」
強調して言ってやった。
「菜々の方が良かった?」
小板橋さんは高梨くんの腕に張り付きとんでもないことを聞いてくる。
「でも菜々ちゃんはもうダメだぜ!だって俺たち付き合い始めましたから!」
自分で言って自分で照れる高梨くんと小板橋さん。
あんなまぐわいを目の当たりにしてよく付き合う気になれたもんだと感心さえしてしまう。
「…はぁ」
「ため息つくと幸せが逃げるわよ」
「…逃げてますよ」
「そんなことより早く飯行こうぜー!」
高梨くんに肩を組まれ朝食に向かった。
こんな人たちの中にいたらおかしくなる。
さっさと帰ってシャワーを浴びてリセットしよう…
そう思っていたのに…
「鈴木くん!?」
大広間での朝食バイキングで一番最初に会ったのはみなみちゃんだった…
「えーっ!偶然!旅館も一緒だったんだね!」
「はは…」
みなみちゃんと同じ屋根の下で僕は…
「あははははは」
僕は大人になったということか。
「みなみー、みなみはオレンジジュースでいいの?」
「あ、うん!…じゃあまたね、鈴木くん」
みなみちゃんは爽やかにお友だちのところに行ってしまった。
みなみちゃんの首の赤痣が気になりながら僕は朝食のスクランブルエッグをよそる。
その時、隣の人に肩がぶつかって…
「ああ…スミマセン…っ!」
「いえこちらこそ…」
……ってみなみちゃんの彼氏ーーー!!!!
「鈴木くーん」
「…………」
「いい加減機嫌直してよ鈴木くん」
背を向ける僕を凛子さんが覗き込む。
「中出しオッケーって言えば普通みんな喜ぶんだけどな」
「普通じゃなくてすみません、犯された気分でいっぱいです」
早口に答えてまた凛子さんに背を向ける。
何故だろう…
頭の中には実家のポチが浮かんでいた。
僕はポチだと…
どうしてだか分からない。
でもただつぶらな目のポチが頭から離れない。
その時チャイムが鳴った。
「はーい」
凛子さんがドアを開けると高梨くんと小板橋さんが朝からハイテンションで飛び込んでくる。
「鈴っち!どうだい脱童貞の気分は! 」
……みんなして同じことばっか聞きやがって。
「最悪だよサ、イ、ア、ク!」
強調して言ってやった。
「菜々の方が良かった?」
小板橋さんは高梨くんの腕に張り付きとんでもないことを聞いてくる。
「でも菜々ちゃんはもうダメだぜ!だって俺たち付き合い始めましたから!」
自分で言って自分で照れる高梨くんと小板橋さん。
あんなまぐわいを目の当たりにしてよく付き合う気になれたもんだと感心さえしてしまう。
「…はぁ」
「ため息つくと幸せが逃げるわよ」
「…逃げてますよ」
「そんなことより早く飯行こうぜー!」
高梨くんに肩を組まれ朝食に向かった。
こんな人たちの中にいたらおかしくなる。
さっさと帰ってシャワーを浴びてリセットしよう…
そう思っていたのに…
「鈴木くん!?」
大広間での朝食バイキングで一番最初に会ったのはみなみちゃんだった…
「えーっ!偶然!旅館も一緒だったんだね!」
「はは…」
みなみちゃんと同じ屋根の下で僕は…
「あははははは」
僕は大人になったということか。
「みなみー、みなみはオレンジジュースでいいの?」
「あ、うん!…じゃあまたね、鈴木くん」
みなみちゃんは爽やかにお友だちのところに行ってしまった。
みなみちゃんの首の赤痣が気になりながら僕は朝食のスクランブルエッグをよそる。
その時、隣の人に肩がぶつかって…
「ああ…スミマセン…っ!」
「いえこちらこそ…」
……ってみなみちゃんの彼氏ーーー!!!!