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限界Lovers
第17章 看病しましょ
その日は一日遥斗の事が心配でソワソワしていた。
昼休みに電話をしてみようと思ったけど寝てたら可哀想と結局メッセージを送る。


…けれど遥斗から返信はなくて。


「熱が上がってないといいんだけど…」


心配でまたソワソワしてしまう。


結局その日は一日そんな調子で、時間になったらダッシュでタイムカードを切って買い物をして家に帰った。








「ただいま!」


ドアを開け玄関に飛び込むと家はシーンと静まり返っていた。


「遥斗!?」


そのまま寝室に直行するとベッドはもぬけの殻で…


「遥斗ー!!」


遥斗を探すとバスルームからシャワーの音がしてることに気づいた


「遥斗?」


バスルームのドア越しに声を掛ける。


「…みなみ?帰ったの?」


「うん、ただいま…お風呂なんか入って平気なの?」


「おー、一日寝てたらすげー汗かいて熱下がった」


キュッっとシャワーが止まり遥斗の声がクリアになる。


「熱下がったからって調子に乗ってるとまたぶり返しちゃうから」


「へーきへーき…みなみ、タオル取って」


言われた通り棚からタオルを出してドアを開けて遥斗に渡す。


「サンキュ」


「………」


ほぼ毎日見てるのに、遥斗の裸は目にするだけでドキドキする。
そんな私をお見通しと言わんばかりに遥斗が訊ねた。


「みなみも入る?」


「………」


「…あー…でも風邪移ったらヤバイな」


一人で完結してタオルを巻いてそそくさと遥斗が出てしまう。


なんだか肩透かしをくらったみたい…


体を拭いていそいそと服を着る背中を見ながら私は思った。


ここはやっぱり…みなみがナースになるしかない!










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