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限界Lovers
第18章 デキちゃった?

並木さんは急いでいたことも忘れていたように突然慌てだした。
人の好意は嬉しい反面で今となっては困る。
ましてや同僚なんて……
小さくため息をついて部署に戻った。
弁当を食べて午後の仕事をこなして…その日は予定通り定時に上がる。
急いで家に帰ると相変わらず灯りがついていない。
みなみ…大丈夫だろうか。
鍵を開けリビングの電気をつけると…
「おかえり…」
「うわっ!!」
毛布を頭から被ったみなみがソファにいた。
「なっ…何してんだよ…大丈夫なの?」
「………」
「検査薬買ってきたからほら、してこいよ」
「…大丈夫」
「何が平気?一人でできないなら手伝ってやろうか?」
冗談を言いながらみなみに検査薬を手渡すと…
「……違ったの」
「えっ?」
「妊娠…してなかった…生理来た…」
「…えっ?」
毛布にくるまったままみなみは膝を抱え顔を埋めた。
「違ってた…」
一気に脱力。
でもか細い声のみなみが気になった。
隣に座ってぐりぐり毛布越しの頭を撫でる。
「ものには順序がある…ってことだよな」
「………」
「まあ…それはいつかの楽しみで取っとこう」
焦る必要がある訳じゃない。
それならそれで二人の時間をまだ楽しめるわけで…
それなのにみなみは顔を上げない。
「…みなみ?」
「……私ね、赤ちゃんできれば早く遥斗と結婚できるって思ったの…子供は好きだけど子供が欲しいとかじゃなくてね…」
…そんな事を思ってたのか。
「いつかは結婚もできるかもしれないけど…でもみなみが就職できなくて半人前だから同棲なのかなとか…もしかしたらこのまま同棲が続いて…縁がなくて別れちゃったりするのかなとか…」
「みなみ…」
「だから昨日遥斗に妊娠したんじゃない?って言われたとき…これで遥斗と堂々と結婚できる理由ができたって…最低でしょ」
小さくうずくまるみなみの表情は見えない。
けれどどんな顔をしているのか想像はついた。
人の好意は嬉しい反面で今となっては困る。
ましてや同僚なんて……
小さくため息をついて部署に戻った。
弁当を食べて午後の仕事をこなして…その日は予定通り定時に上がる。
急いで家に帰ると相変わらず灯りがついていない。
みなみ…大丈夫だろうか。
鍵を開けリビングの電気をつけると…
「おかえり…」
「うわっ!!」
毛布を頭から被ったみなみがソファにいた。
「なっ…何してんだよ…大丈夫なの?」
「………」
「検査薬買ってきたからほら、してこいよ」
「…大丈夫」
「何が平気?一人でできないなら手伝ってやろうか?」
冗談を言いながらみなみに検査薬を手渡すと…
「……違ったの」
「えっ?」
「妊娠…してなかった…生理来た…」
「…えっ?」
毛布にくるまったままみなみは膝を抱え顔を埋めた。
「違ってた…」
一気に脱力。
でもか細い声のみなみが気になった。
隣に座ってぐりぐり毛布越しの頭を撫でる。
「ものには順序がある…ってことだよな」
「………」
「まあ…それはいつかの楽しみで取っとこう」
焦る必要がある訳じゃない。
それならそれで二人の時間をまだ楽しめるわけで…
それなのにみなみは顔を上げない。
「…みなみ?」
「……私ね、赤ちゃんできれば早く遥斗と結婚できるって思ったの…子供は好きだけど子供が欲しいとかじゃなくてね…」
…そんな事を思ってたのか。
「いつかは結婚もできるかもしれないけど…でもみなみが就職できなくて半人前だから同棲なのかなとか…もしかしたらこのまま同棲が続いて…縁がなくて別れちゃったりするのかなとか…」
「みなみ…」
「だから昨日遥斗に妊娠したんじゃない?って言われたとき…これで遥斗と堂々と結婚できる理由ができたって…最低でしょ」
小さくうずくまるみなみの表情は見えない。
けれどどんな顔をしているのか想像はついた。

