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限界Lovers
第19章 二人の記念日
「おいひいー!」
「プッ…良かったね」
リスみたいなほっぺで目を輝かせるみなみちゃん。
この子を早く俺のものにしたいけど、なんか…そんな急ぐことないのかもしれない。
マイペースな子だからのんびり距離を縮めていけば…
微笑ましくみなみちゃんを見ながら俺らしくないことを考える。
するとその時…
「あれ、一ノ瀬?」
男の声。
「茂木くん!ここでバイトしてたの!?」
学生風のカフェの店員。
どうやらみなみちゃんの知り合いみたいだ。
「そう、夏からね。…一ノ瀬はデート?」
「えっ?」
パッとみなみちゃんが俺を見た。
「彼氏?」
「それは…違う…」
「ふーん」
店員は俺をチラッと見る。
…礼儀のなってない店員だな。内心ムッとしながら涼しい顔をしていた。
でも…こいつきっと……
「そうだ、一ノ瀬来週暇?」
「えっと…バイトがない日なら」
「ユウスケと木下とウチで飲もうって話なんだけど…一ノ瀬も来ない?」
「えっ…でも私そんなに境くんともエミちゃんとも仲いいわけじゃないんだけど…」
「まーいいじゃん、クラスメイトなんだし。あいつら付き合い始めたんだよ…知ってる?」
「えーっ!知らなかった!!」
仕事もせず店員はみなみちゃん相手にベラベラ話している。
“バイトがサボってますよ!”と店長を呼んでやりたいくらい腹の中は煮えくり返っていた。
…さっき「のんびり距離を縮めていけば…」なんて悠長なこと思ってたけど緊急事態発生。
頭の中で警笛が鳴る。
大して仲良くもないみなみちゃんが呼ばれるということ…
これはアレだろ。
店員がみなみちゃんとくっつきたい為の飲みなんだろ?
しかも家飲み、片や付き合い初めのカップル。
どさくさにまぎれて喰う気だ……
さっきとは一転焦る俺。
みなみちゃんは戸惑い店員は押し、でも最後は客に呼ばれて仕方なさそうにみなみちゃんから離れて行った。
「プッ…良かったね」
リスみたいなほっぺで目を輝かせるみなみちゃん。
この子を早く俺のものにしたいけど、なんか…そんな急ぐことないのかもしれない。
マイペースな子だからのんびり距離を縮めていけば…
微笑ましくみなみちゃんを見ながら俺らしくないことを考える。
するとその時…
「あれ、一ノ瀬?」
男の声。
「茂木くん!ここでバイトしてたの!?」
学生風のカフェの店員。
どうやらみなみちゃんの知り合いみたいだ。
「そう、夏からね。…一ノ瀬はデート?」
「えっ?」
パッとみなみちゃんが俺を見た。
「彼氏?」
「それは…違う…」
「ふーん」
店員は俺をチラッと見る。
…礼儀のなってない店員だな。内心ムッとしながら涼しい顔をしていた。
でも…こいつきっと……
「そうだ、一ノ瀬来週暇?」
「えっと…バイトがない日なら」
「ユウスケと木下とウチで飲もうって話なんだけど…一ノ瀬も来ない?」
「えっ…でも私そんなに境くんともエミちゃんとも仲いいわけじゃないんだけど…」
「まーいいじゃん、クラスメイトなんだし。あいつら付き合い始めたんだよ…知ってる?」
「えーっ!知らなかった!!」
仕事もせず店員はみなみちゃん相手にベラベラ話している。
“バイトがサボってますよ!”と店長を呼んでやりたいくらい腹の中は煮えくり返っていた。
…さっき「のんびり距離を縮めていけば…」なんて悠長なこと思ってたけど緊急事態発生。
頭の中で警笛が鳴る。
大して仲良くもないみなみちゃんが呼ばれるということ…
これはアレだろ。
店員がみなみちゃんとくっつきたい為の飲みなんだろ?
しかも家飲み、片や付き合い初めのカップル。
どさくさにまぎれて喰う気だ……
さっきとは一転焦る俺。
みなみちゃんは戸惑い店員は押し、でも最後は客に呼ばれて仕方なさそうにみなみちゃんから離れて行った。