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限界Lovers
第21章 BBQパニック
家に遥斗はまだ帰ってなくて、早速ハンバーグの準備に取りかかる。
せっかくのネイルだからタネはビニール手袋つけて捏ね捏ね。
ハート型のハンバーグを二つ作って付け合わせも作ってサラダにスープ、ご飯も炊いて。
後は遥斗のメールが来たら時間を見て焼き始めて…
「…遅いな、遥斗」
一人になると時計の音が大きく感じる。
テレビをつけてソファに座ってブーさんを抱えていた。
でもテレビの内容なんて全く頭に入らなくて、考えることと言えばアユミさんに聞いた事ばかりで…
考えたって無駄なのに考えずにはいられない。
「……ダメダメ、先にお風呂入っちゃおうかな」
不健康な頭をクリアにするためにブンブン頭を振って立ち上がった。
すると…
ピローン♪
携帯がメッセージの着信を告げる。
『これから帰る』
素っ気ない一文だけど遥斗は殆ど欠かさない。
このマメさも昔からーーー?
気がつけば携帯片手にボーッと考え込んでいて、我に返って時計を見ると慌ててハンバーグを焼き始めた。
「たっだいまー!」
「おかえり」
帰ってくるなり遥斗は日課のキスをする。
「みなみ、今日も弁当ありがとな」
「うん」
「俺みなみが居れば頑張れる!」
ギューッと抱きしめられて嬉しい反面で「本当に?」なんて思ってしまった。
私じゃなくたって遥斗は頑張れるんじゃないの?
誰だっていいんじゃないの?
「………」
「どうした?みなみ」
「…何でもない。ハンバーグ出来てるよ、食べよ?」
遥斗の腕をすり抜けて準備を言い訳にキッチンに逃げた。
遥斗は不自然な私をしばらく見ていたけど着替えるために寝室に消えていった。
遥斗が戻って席についたら夕飯を食べ始める。
「いただきます」
「…いただきます」
遥斗は本当に嬉しそうにハンバーグを食べ、
「美味い!やっぱみなみの料理が最高!!」といつも通りのリアクションだ。
「大袈裟、こんなの誰が作ったって一緒だよ」
「全然違う!みなみが作ったのが世界一美味い!」
…そして視線が私の指先で止まる。
「爪…変えたの?」
「え?…そう。お店にネイルサロンが入って、それで」
「へえ…」
遥斗の顔が曇っていった。
せっかくのネイルだからタネはビニール手袋つけて捏ね捏ね。
ハート型のハンバーグを二つ作って付け合わせも作ってサラダにスープ、ご飯も炊いて。
後は遥斗のメールが来たら時間を見て焼き始めて…
「…遅いな、遥斗」
一人になると時計の音が大きく感じる。
テレビをつけてソファに座ってブーさんを抱えていた。
でもテレビの内容なんて全く頭に入らなくて、考えることと言えばアユミさんに聞いた事ばかりで…
考えたって無駄なのに考えずにはいられない。
「……ダメダメ、先にお風呂入っちゃおうかな」
不健康な頭をクリアにするためにブンブン頭を振って立ち上がった。
すると…
ピローン♪
携帯がメッセージの着信を告げる。
『これから帰る』
素っ気ない一文だけど遥斗は殆ど欠かさない。
このマメさも昔からーーー?
気がつけば携帯片手にボーッと考え込んでいて、我に返って時計を見ると慌ててハンバーグを焼き始めた。
「たっだいまー!」
「おかえり」
帰ってくるなり遥斗は日課のキスをする。
「みなみ、今日も弁当ありがとな」
「うん」
「俺みなみが居れば頑張れる!」
ギューッと抱きしめられて嬉しい反面で「本当に?」なんて思ってしまった。
私じゃなくたって遥斗は頑張れるんじゃないの?
誰だっていいんじゃないの?
「………」
「どうした?みなみ」
「…何でもない。ハンバーグ出来てるよ、食べよ?」
遥斗の腕をすり抜けて準備を言い訳にキッチンに逃げた。
遥斗は不自然な私をしばらく見ていたけど着替えるために寝室に消えていった。
遥斗が戻って席についたら夕飯を食べ始める。
「いただきます」
「…いただきます」
遥斗は本当に嬉しそうにハンバーグを食べ、
「美味い!やっぱみなみの料理が最高!!」といつも通りのリアクションだ。
「大袈裟、こんなの誰が作ったって一緒だよ」
「全然違う!みなみが作ったのが世界一美味い!」
…そして視線が私の指先で止まる。
「爪…変えたの?」
「え?…そう。お店にネイルサロンが入って、それで」
「へえ…」
遥斗の顔が曇っていった。