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限界Lovers
第21章 BBQパニック
「山下くん山下くん!火起こしー!」
それから眼鏡をかけた女の人が遥斗の元へ。
その人は遥斗を呼びながらもニヤニヤ私を見ている。
「陽子さん…取って付けた理由つけてわざわざ来ないでください」
「だって“みなみちゃん”見たかったんだもん!」
「全く…みなみ、この人は陽子さん」
「初めまして!私…」
「あー、堅苦しい挨拶はいいよ、話はよーく聞いてるから知ってるし。…やだ可愛い子じゃない! 」
“陽子さん”が褒めてくれると遥斗はドヤ顔だ。
「だからいつも言ってるでしょ、当たり前ですよ」
「はいはい。私ね、毎日山下くんのお弁当自慢に付き合わされてるの」
「!」
「もう凄いんだから。グルメレポーターみたいな口調でね、」
「よ…陽子さん…!」
ここでも恥ずかしそうな遥斗が見られ私はキュンキュンだ。
「そういえば高橋はどうした?」
「知りません」
「冷たいなー、同期じゃん!仲良しじゃん!」
「同期だけど仲良しじゃないですから」
遥斗はすっかり警戒モード。
遥斗たちの会話に入れない私は愛想笑いばかりを浮かべていたけれど紙袋のおにぎりを思い出す。
アピールするなら今がチャンスじゃない!?
「あ、あのっ!おにぎり持ってきたんですけどどこに置けば…!」
「おにぎり?」
「はいっ!そのままでも焼おにぎりにしてもっ!」
「あー、そっかそっか。あっちにみんなが持ってきたの置いてあるから置いとけば?」
「…はい」
なんか思ったより軽く流されて、私はトボトボ差し入れ置き場へ。
もうちょっと会話膨らませて欲しかったなーなんてションボリおにぎりを出すと…
「!!」
うわっ!ナニコレ!!
漬け物とか手作りのお菓子とかがズラリと並んでいた。
何!?みんな女子力高すぎませんか!?
アップルパイ様のお隣が空いてるけど、恐れ多くておにぎりなんて置けない。
「…はあっ、社会人とフリーターの違いかな…」
どこに置こうかしばらく眺めて、タッパーに入ったオイキムチとたくあんの間を空けてそこにおにぎりを座らせた。
「妻力つけなきゃ…妻力」
一人でブツブツ言っていると背中から影が覆う。
ふと見上げてみると…
「ミューズ…?」
「……あ、」
あの人だった。
それから眼鏡をかけた女の人が遥斗の元へ。
その人は遥斗を呼びながらもニヤニヤ私を見ている。
「陽子さん…取って付けた理由つけてわざわざ来ないでください」
「だって“みなみちゃん”見たかったんだもん!」
「全く…みなみ、この人は陽子さん」
「初めまして!私…」
「あー、堅苦しい挨拶はいいよ、話はよーく聞いてるから知ってるし。…やだ可愛い子じゃない! 」
“陽子さん”が褒めてくれると遥斗はドヤ顔だ。
「だからいつも言ってるでしょ、当たり前ですよ」
「はいはい。私ね、毎日山下くんのお弁当自慢に付き合わされてるの」
「!」
「もう凄いんだから。グルメレポーターみたいな口調でね、」
「よ…陽子さん…!」
ここでも恥ずかしそうな遥斗が見られ私はキュンキュンだ。
「そういえば高橋はどうした?」
「知りません」
「冷たいなー、同期じゃん!仲良しじゃん!」
「同期だけど仲良しじゃないですから」
遥斗はすっかり警戒モード。
遥斗たちの会話に入れない私は愛想笑いばかりを浮かべていたけれど紙袋のおにぎりを思い出す。
アピールするなら今がチャンスじゃない!?
「あ、あのっ!おにぎり持ってきたんですけどどこに置けば…!」
「おにぎり?」
「はいっ!そのままでも焼おにぎりにしてもっ!」
「あー、そっかそっか。あっちにみんなが持ってきたの置いてあるから置いとけば?」
「…はい」
なんか思ったより軽く流されて、私はトボトボ差し入れ置き場へ。
もうちょっと会話膨らませて欲しかったなーなんてションボリおにぎりを出すと…
「!!」
うわっ!ナニコレ!!
漬け物とか手作りのお菓子とかがズラリと並んでいた。
何!?みんな女子力高すぎませんか!?
アップルパイ様のお隣が空いてるけど、恐れ多くておにぎりなんて置けない。
「…はあっ、社会人とフリーターの違いかな…」
どこに置こうかしばらく眺めて、タッパーに入ったオイキムチとたくあんの間を空けてそこにおにぎりを座らせた。
「妻力つけなきゃ…妻力」
一人でブツブツ言っていると背中から影が覆う。
ふと見上げてみると…
「ミューズ…?」
「……あ、」
あの人だった。