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限界Lovers
第21章 BBQパニック
「ミューズ!どうしてここに?」
その人は私に合わせしゃがみ、私の手を取る。
「あの…あのあの!」
遥斗ー!助けてー!!
目をグルグルさせながら私の頭は「どうやって気を付けたらいいんだろう」でいっぱいだった。
だって仮にも遥斗の同僚だし。
“私、山下さんの婚約者なんで!”とかなんか自意識過剰っぽいし。
「名前は?」
「はいっ!?」
「君の名前…」
“高橋さん”はズイッと私に顔を近づける。
ぎゃー!怖いっ!!
「みみみみ、みなみです!」
「みなみ…ちゃん?」
「はいっ…」
熱い息がかかるほど近づかれて涙目。
高橋さんはすっごく目力のある人で見つめられると怖いほどだ。
するとその時…
「痛てっ!」
スコーンと黒い塊が高橋さんの頭を跳ねる。
「オイ、離れろ!」
遥斗!!!
遥斗は軍手をつけた手にうちわと炭を持っている。
…どうやら武器はこれだったみたいだ。
「山下…邪魔するな!俺は今やっとミューズに…」
「何がミューズだよ人の嫁に!早く手ぇ離せ!」
パチパチとうちわで高橋さんを叩き攻撃する遥斗。
遥斗…
こんな時に助けに来てくれるなんて王子様みたい!!
感動と同時に遥斗への愛が溢れてくるが高橋さんの強い手は私を離さない。
「よ…嫁?」
「そうだよこの子は俺の彼女で今度結婚すんの!」
痺れを切らした遥斗は直接私から高橋さんの手を引き剥がしそのままギュッと抱きしめる。
嗚呼…
何ていう展開!
馴染み深い香りに包まれながら遥斗のふるまいに悶絶死寸前だ。
「彼女?…この子が?」
「そう」
「だってこの子は俺が温泉で出会った…」
「みなみも偶然友達と来てたんだよ。俺見つけて探してるときお前とぶつかったんだってさ、…な?」
「う、うん!」
ブンブンと頭を振り遥斗に同調。
「そんな…俺のミューズがお前をキモ男にさせる彼女だなんて…」
「…そんな訳だ。みなみの事はもう忘れてくれ」
「…でも分かる…この子なら確かに写メ見て何時間でもニヤつけるよ」
力なく呟く高橋さん。
分かってくれたのかと遥斗と目を合わせてホッとすると…
その人は私に合わせしゃがみ、私の手を取る。
「あの…あのあの!」
遥斗ー!助けてー!!
目をグルグルさせながら私の頭は「どうやって気を付けたらいいんだろう」でいっぱいだった。
だって仮にも遥斗の同僚だし。
“私、山下さんの婚約者なんで!”とかなんか自意識過剰っぽいし。
「名前は?」
「はいっ!?」
「君の名前…」
“高橋さん”はズイッと私に顔を近づける。
ぎゃー!怖いっ!!
「みみみみ、みなみです!」
「みなみ…ちゃん?」
「はいっ…」
熱い息がかかるほど近づかれて涙目。
高橋さんはすっごく目力のある人で見つめられると怖いほどだ。
するとその時…
「痛てっ!」
スコーンと黒い塊が高橋さんの頭を跳ねる。
「オイ、離れろ!」
遥斗!!!
遥斗は軍手をつけた手にうちわと炭を持っている。
…どうやら武器はこれだったみたいだ。
「山下…邪魔するな!俺は今やっとミューズに…」
「何がミューズだよ人の嫁に!早く手ぇ離せ!」
パチパチとうちわで高橋さんを叩き攻撃する遥斗。
遥斗…
こんな時に助けに来てくれるなんて王子様みたい!!
感動と同時に遥斗への愛が溢れてくるが高橋さんの強い手は私を離さない。
「よ…嫁?」
「そうだよこの子は俺の彼女で今度結婚すんの!」
痺れを切らした遥斗は直接私から高橋さんの手を引き剥がしそのままギュッと抱きしめる。
嗚呼…
何ていう展開!
馴染み深い香りに包まれながら遥斗のふるまいに悶絶死寸前だ。
「彼女?…この子が?」
「そう」
「だってこの子は俺が温泉で出会った…」
「みなみも偶然友達と来てたんだよ。俺見つけて探してるときお前とぶつかったんだってさ、…な?」
「う、うん!」
ブンブンと頭を振り遥斗に同調。
「そんな…俺のミューズがお前をキモ男にさせる彼女だなんて…」
「…そんな訳だ。みなみの事はもう忘れてくれ」
「…でも分かる…この子なら確かに写メ見て何時間でもニヤつけるよ」
力なく呟く高橋さん。
分かってくれたのかと遥斗と目を合わせてホッとすると…