この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
限界Lovers
第21章 BBQパニック
並木さんはまだ切ってるんだもん、先になんか食べられない。
だから並木さんの肉を確保しつつ見向きもされない野菜たちを焼こうと思う。
みんな肉が好きなのは分かるけど放置はないよね?
テーブルの上に置かれたボウルの野菜を空いてる網にさりげなく載せた。
お酒を飲んでる人たちは野菜なんて取らない。
可哀想な野菜にだんだん野菜に愛着すら湧いてきた。
そんな時だった。
「みなみちゃん!!」
おかもちを持った高橋さんがすごい匂いを撒き散らしやってきた。
「君への想いを燻製に込めました!食べてください!!」
「!!」
燻製…まさか…作ったの!?
私はすごく驚いたのにみんなは大して驚いていない。
むしろ“またかよ”的な空気を感じる。
「みなみちゃん、燻製は好きですか?」
燻製が好きか嫌いかなんて初めて聞かれた。
好きとか嫌いとか考えたこともないけどあの匂いは得意じゃない。
「あ、あんまり食べたことないです」
「俺の燻製は一味違うよ?チップだって自分で配合して…」
それから高橋さんのスモーク談義が始まったけど、全く意味が分からない。
「自分で作ったんですか?燻製」
「まあね、いつも“煙いからあっちでやれ”って端の方に追いやられちゃって…冷たいんだよなみんな」
おかもちを開けると更にすごい匂いがして黒い何かが沢山並んでいた。
「げーっ!やめて高橋くん!つわりが終わったといえその匂い苦手なんだからっ!」
「でも酒の肴にはいいじゃないか」
「…っていうか山下くんの彼女なんでしょ?間違ってない?」
「面白くなっていいじゃない!」
みんな好き放題言ってくれて私涙目。
遥斗ー!遥斗ー!!!
チラッと遥斗を見ると遥斗は戻ってきていた並木さんと何やら話し込んでいる。
「………」
王子っ!姫の危機ですよっ!!
「俺の自慢の玉子の燻製…食べてみてください」
高橋さんは真っ黒な謎の物体を私に押し付けた。
…もう!よその国の姫と話なんかしてる場合じゃないんですからねっ!!
半ばやさぐれ真っ黒な玉子を愛想笑いで受け取ってしまった。
「高橋!怪しい薬入れてないだろうな!」
「失礼ですね!隠し味に入れたのは俺の愛だけですよ!」
だから並木さんの肉を確保しつつ見向きもされない野菜たちを焼こうと思う。
みんな肉が好きなのは分かるけど放置はないよね?
テーブルの上に置かれたボウルの野菜を空いてる網にさりげなく載せた。
お酒を飲んでる人たちは野菜なんて取らない。
可哀想な野菜にだんだん野菜に愛着すら湧いてきた。
そんな時だった。
「みなみちゃん!!」
おかもちを持った高橋さんがすごい匂いを撒き散らしやってきた。
「君への想いを燻製に込めました!食べてください!!」
「!!」
燻製…まさか…作ったの!?
私はすごく驚いたのにみんなは大して驚いていない。
むしろ“またかよ”的な空気を感じる。
「みなみちゃん、燻製は好きですか?」
燻製が好きか嫌いかなんて初めて聞かれた。
好きとか嫌いとか考えたこともないけどあの匂いは得意じゃない。
「あ、あんまり食べたことないです」
「俺の燻製は一味違うよ?チップだって自分で配合して…」
それから高橋さんのスモーク談義が始まったけど、全く意味が分からない。
「自分で作ったんですか?燻製」
「まあね、いつも“煙いからあっちでやれ”って端の方に追いやられちゃって…冷たいんだよなみんな」
おかもちを開けると更にすごい匂いがして黒い何かが沢山並んでいた。
「げーっ!やめて高橋くん!つわりが終わったといえその匂い苦手なんだからっ!」
「でも酒の肴にはいいじゃないか」
「…っていうか山下くんの彼女なんでしょ?間違ってない?」
「面白くなっていいじゃない!」
みんな好き放題言ってくれて私涙目。
遥斗ー!遥斗ー!!!
チラッと遥斗を見ると遥斗は戻ってきていた並木さんと何やら話し込んでいる。
「………」
王子っ!姫の危機ですよっ!!
「俺の自慢の玉子の燻製…食べてみてください」
高橋さんは真っ黒な謎の物体を私に押し付けた。
…もう!よその国の姫と話なんかしてる場合じゃないんですからねっ!!
半ばやさぐれ真っ黒な玉子を愛想笑いで受け取ってしまった。
「高橋!怪しい薬入れてないだろうな!」
「失礼ですね!隠し味に入れたのは俺の愛だけですよ!」