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限界Lovers
第21章 BBQパニック
「…つーかこの後どうしよう」


バーベキュー会場から随分走ると東屋を見つけた。
木のベンチに座り机に突っ伏しているとだんだん冷静になってくる。


「適当に笑って流せば良かったんだよ…馬鹿馬鹿!」


どうやって戻るのが一番自然かを考えていると…



「…こんなとこに居た」


「!」


反射的に顔を上げるとそこに居たのは並木さんだった。


「山下くんじゃなくて残念?」


「………」


ブンブン首を振ると並木さんが向かいに座る。


「肉ありがとう」


「!」


並木さんはちょっとだけ笑った。


「…でも冷めちゃいましたよね」


「しょうがないでしょ」


「………」



それからまたしばらく沈黙が続いた。


「今ね、山下くんと高橋くん話してる」


「…なんか大事みたいになっちゃって」


「別にあなたが悪いわけじゃないし…むしろ高橋くんでしょ」


「でも何か…私ももっと上手い対応があったかもしれないし」


「まぁ…気にしないことね」


…並木さん、思ったより優しい人だ。
多分ツンツンしてるのはそう見えるだけなのと並木さん自体が不器用なのかもしれない。


「あの、並木さんって…」


そう思った途端滑り出した言葉に自分で疑問を感じていた。
聞いたとこでどうするんだろう…って。


でも…



「並木さんて遥斗のこと好きですよね? 」


「………… 」



並木さんが止まった。



「それ聞いてどうするの?」


「どうもしないけど…ずっと気になってたんです」


「ずっと?」


「温泉で…見ちゃったから…」


「………」


「遥斗に抱きつく並木さん」


「!」



その言葉に並木さんが真っ赤になる。


「その前にもリフティングする遥斗見る姿が恋する乙女で…」


「や、やめてその表現!」


「ずっと好きだったんですか?」


並木さんは私の疑問を否定するように口を開いて…
それから…



「……そうだよ。高校の時から好きだった」


ハッキリと答えた。



「でも山下くんが選んだのはあなたなんだから」


「………」


「そんな顔しないで…あーっ!もう!!」


ガシガシと並木さんは頭を掻く。





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