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限界Lovers
第22章 鈴木将太の憂鬱3
本当に世の中馬鹿ばっかだ!!!


どいつもこいつも舐め腐りやがって…


「役員ってそんなに簡単になれるの?」


「まだ親父が現役だから?ゆっくり仕事覚えればいいってさ。だからバイト今月一杯で辞めるわ!」


崩壊!日本崩壊!!


全く…



世の中の全てが腹立たしくて仕方ない。


小板橋さんはどうやら体調の関係でこのまま辞めるようで、レジには急募のバイト求人が出されている。


ーーー嘆かわしい。
本当に嘆かわしい……




『さて、次のメッセージは…ラジオネーム“絶望ドリーム”さん。ユカリさんこんばんは、僕のバイト仲間の話を聞いてください。僕はコンビニでバイトしてるのですが、今度そこの二人がデキちゃった結婚をします。彼氏の方はフリーターだったので心配したら実家の会社(しかも役員)に収まるので心配ないと言われました。しかも実家の庭に家まで建ててもらうそうです。仮にも人の親になろうとしてる人間がおんぶに抱っこ…ユカリさん、世の中舐めた若者が多くて困りますよね。こんな若者が増えたら日本は一体どうなるのでしょう』



僕の深夜の愛聴番組『ハラダユカリのらぶらぶミッドナイト』


最近は煩悩を絶つために隣が妖しくなってきたらそっとヘッドホンをつけて聞いている。


『んー…絶望ドリームさん最近怒ってますね。世の中に怒ってる…そうねぇ…』



ーーーみなみちゃんの声…


「~っ…遥斗っ…ダメぇ」




『ーーーーでもそれも考え方によったら…』



これで聞こえない。




「そんな格好できないよぉ…」



『…まぁ少子化に貢献してくれたと思ってね、』



他の男とセックスしてるみなみちゃんなんて知りたくないんだ…



「厭ああ!気持ちいいですっ!……はあっ…ああっ!」



『ーーーーてください、……♪♪♪』




「あ、僕の投稿…」


気がつけば僕はヘッドホンを片方外して壁に耳をつけていた。



嫌だと思いながら興奮してしょうがない。


……だってあの日からみなみちゃんの声がよりリアルに聞こえて。


こんな格好してるのかなとかあんな顔してるのかなとか…


僕が知ってる以上のことされてるんだろうな…とか。


あのみなみちゃんが女の顔で抱かれてるんだ…




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