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限界Lovers
第22章 鈴木将太の憂鬱3
頭の中ではアルファベット三文字がひしめいている。


「う…うん」


「良かったぁ!やっぱり鈴木さんは頼りになる!」


「!!!! 」


ーー瑞希ちゃんは純粋に僕を頼ってくれてるんじゃないか?
それにこの子は高校生…


18歳未満の少女との肉体関係は…


牢屋に入りうなだれる自分の姿が頭に浮かぶ。


まさにその時…


「良かった!明日私18歳になるんです!誕生日一人も寂しいなって…良かったら一緒にお祝いしてくれませんか?」


「なっ…!」


18歳になるだとーーーーー!?


僕の心の鎖が完全に弾け飛ぶ。


なら何か!明日、この子とセックスしても法には触れないというのか!!


それを自ら申し出るなんて遠回しに「抱いてくれ」と言ってるんだろうか…


「………」


「鈴木さん?」


「えっ…いや…うん、じゃあ瑞希ちゃんに合わせて駅に迎えに行くよ」


………まさかね?


瑞希ちゃんは嬉しそうな顔で笑った。


その後、僕は瑞希ちゃんを家まで送り…


ダッシュで帰って家の掃除!


エロ関係を隠しベッドを綺麗にして年のため風呂も掃除。


「ふー…これでぬかりはなしかな?」


……と思ったのも束の間。



「…!、コンドームッ!!!」


ーーーー念のためね。


隠れるようバイト先じゃないコンビニに行ってコソコソレジに持っていくと他のお客さんと鉢合わせる。


「あっ!すみません」


「こちらこそ…って鈴木くん!」


「……みなみちゃん?」


「うわー!久しぶりだね、隣でも合わないもんね。…あ、先どうぞ?」


「あ、ありがとう」


思わずコンドームを台に乗せハッと気づく。


カラフルな箱は誰がどう見ても避妊具で、それはみなみちゃんの目にも写ってるはず。


……恥ずかしい。


公開処刑された気分だ…


店員は薄っぺらなレジ袋に入れやがりカラフルなコンドームが透けている。


「…じゃ!みなみちゃん、またね!!」


みなみちゃんを見て格好良く挨拶して、颯爽と去ったつもりが…


「あっ!鈴木くん!!忘れ物!」


みなみちゃんが咄嗟にコンドームの袋を僕に手渡した。


「はい、大事なの」


「!!ああああ…アリガトウ…」




…みなみちゃんにだけは見られたくなかった。
何となく……




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